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元気堂の漢方薬通信
  • ニキビ

VOL.99 にきび~その5~

漢方の臨床では、弁証論治という方法を用いて処方を決定します。
中でも寒熱の判別は大変重要で、治療効果に大きく関わってきます。内科疾患は、もちろんですが、ニキビなどの皮膚疾患でも同様です。

Aさんは、45才の女性。「顎を中心に淡紅色~晦暗色の小丘疹がみられる。痒み、痛みなどは無し。ニキビ治療薬をはじめ、ステロイド軟膏なども使用したが効果無く、漢方薬も清上防風湯や荊芥連翹湯などを服用してみたが良くならない。ストレスのためイライラする。肩こり、寝つきが悪い。自分では身体の冷えを感じていないが、夜間に1~2回トイレに起きる。」といった症状でした。
寒湿証を主とし、肝気鬱結を兼ねていると判断し、当帰芍薬散加附子を服用していただくことにして、スキンケアや食事の指導もさせていただきました。
清上防風湯や荊芥連翹湯は風熱証に使う漢方薬なので、寒熱が逆ですね。

2週間ほどで効果が見え始め、2ヶ月半で皮膚は平らになり、痕だけになりました。
現在はニキビ痕を中心に治療中です。

漢方では、ニキビ・吹き出物を「粉刺」と称し、色、形、好発部位、悪化条件、随伴症状などから、「風熱」「脾胃湿熱」「肝胆湿熱」「実寒」「肝気鬱結」「痰凝」「血瘀」「脾気虚」「陽虚」「陰虚」「気血両虚」等々のパターンに分類し、更に症状、体質を分析して、約八十種類ほどの処方を使い分けていきます。

皮膚疾患全般に言えることですが、患部症状をよく観察して漢方薬を決定することが治療の早道となります。「皮膚は内臓の鏡」ともいいます。漢方薬を上手に使って、きれいなお肌を手に入れましょう。

VOL.60 アトピー性皮膚炎4

今回も当薬局で最近ご相談が多い「アトピー性皮膚炎」です。 「35歳の男性。幼少期よりアトピー性皮膚炎。断続的にステロイド軟膏にて治療している。全身にわたり皮膚暗褐色~濃紅色で乾燥、痒みが甚だしい。患部は肥厚や落屑、皹裂などがみられる。夕刻や入浴後、疲労、睡眠不足で悪化する。夕刻になると頬や手足が火照り喉が乾いてくる。盗汗をかきやすい。やや便秘気味。」との事でした。患部症状や病歴から『陰虚火旺』タイプと判断し、知柏地黄丸を服用してもらうことにして、スキンケアの指導もさせていただきました。 30日ほ […]

漢方薬通信VOL.220 アトピー性皮膚炎の仕組みと漢方治療

 現代医学では、アトピー性皮膚炎の患者さんは、皮膚のバリア機能が低下しており、外からアレルゲンなどの刺激が入りやすくなり、炎症を引き起こすといわれています。また、皮膚から水分が失われやすくなるため、乾燥しやすくなります。さらに、神経が皮膚の表面に伸びてくるため痒みを感じやすい状態となり、掻くことにより、ますますバリア機能が低下します。また、経皮感作が進みやすくなり、一段とアレルギー体質が強くなってしまいます。  これを漢方的に考察してみると、皮膚のバリア機能の低下は「衛気虚」、乾燥や鱗屑は「血や […]

VOL.63 くり返す膀胱炎

40才の女性。「下腹部に不快感があり、軽度の排尿痛がある。小便は回数が多いが、量が少ない。小便の色は、淡黄か無色透明。下半身が重だるく、冷えると悪化する。以前から、疲れや冷えで膀胱炎になりやすく、他の薬局で『膀胱炎には猪苓湯だよ。』と奨められ、二週間ほど飲んでみたがあまり良くならない。」との事。 症状としては猪苓湯の使用目標の「血尿」も「小便黄赤」も「喉の渇き」もまるで無い。まして「冷えると悪化する」ので、熱を冷ます猪苓湯は使えない。今の膀胱炎の状態を説明し、この方には、当帰芍薬散(とうきしゃく […]

VOL.130 にきび ~その7~

ニキビは、皮膚科学では「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」、漢方では「粉刺(ふんし)」と称します。毛嚢と皮脂腺の慢性炎症による皮膚疾患の一つです。皮脂過多や毛孔の角化などにより皮脂の分泌がスムーズに行われないと炎症を起こし、顔面をはじめ胸部、背部、肩部などに多く発症します。ニキビは毛嚢に一致して生じ、発展過程において面皰、丘疹、膿皰、結節、瘢痕、痘痕などがみられます。そのため、臨床では往々にして数種の段階のニキビが同時に存在します。 「K君は17才の高校生。5年ほど前から、赤みが強く熱感のある […]