お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
元気堂の漢方薬通信
  • 腰痛

VOL.33 腰痛

以前、当薬局の近くにお住まいで、ご主人のお仕事の関係で、関西の方に転居された40歳の女性からのお電話。「過労や睡眠不足が続くと腰が痛くなり、身体に力が入らない。痛みは突っ張る様なときと絞られるようなときがあり、お風呂や携帯用カイロで、温めたり、さすったりすると楽である。寒い日や薄着で冷やすと悪化する。食欲はいつもと変わらないが、腰痛が起きて以来、やや便秘気味である。」といった内容でした。

通常の体質は、既知の上だったので、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)と桂枝加大黄湯(けいしかだいおうとう)を併用していただくことにしました。一週間後、便通も良くなり、元気な声でお電話を頂きました。生活習慣は改善できそうもないので、現在は予防に双和湯(そうわとう)を服用中です。

中国医学百科全集によると「腰部の一側或いは二側の疼痛。或いは痛みが背脊腿胯に及び、或いは腰部が屈伸転側しがたい等のものを腰痛と称す。」としています。女性の活躍が目覚ましい世の中のせいか、無理をなさっている方も多く、当薬局でも、女性の腰痛の相談が多くなっているように思います。

腰痛は、痛みの状態や悪化条件、好転条件などから、
・冷えによる『実寒証』
・湿気による『外湿証』
・血の流れが悪い『オ血証』
・ストレスや神経疲労による『肝気鬱結証』
・老化などに伴う『腎虚証』
・過労による『気虚証』や『気血両虚証』
などに分類し治療方針を決定していきます。そしてその治療方針に則って漢方薬が調合されます。特に寒熱の分類が重要なポイントになります。

VOL.217 胃熱などによるニキビ

 ニキビは、皮膚科学では「尋常性痤瘡」といい、毛嚢と皮脂腺の慢性炎症による毛包炎の一種です。漢方では「粉刺」といい、六淫といわれる外的刺激、飲食の不摂生、イライラ・不安などのストレス、ホルモンの失調、心身の疲労、等々により発症するとされています。  Aさんは35才の男性、「額と顔の輪郭に沿って、やや赤みが強いニキビがみられる。脂っこい食事や過食をすると悪化しやすい。ガッシリした体格で、よく運動もしているが、コレステロール値は高めである。身体の冷えは無く、むしろ暑がり、排便は2日に1回程度。」との […]

VOL.214 無月経

 無月経とは、月経が無い状態をいい、閉経後や妊娠中、授乳中以外で3か月以上月経の来ない状態を続発性無月経、18歳以上になっても初潮の無いものを原発性無月経といいます。漢方では無月経を「経閉」や「閉経」などと称します。(西洋医学における閉経は「絶経」といいます。)  漢方では、無月経の原因を、ホルモンの低下や流産、過労やストレス、過度のダイエット、食事の不摂生、肥満、他の慢性疾患の影響などと考えており、「肝腎不足」「気血両虚」「陰虚血燥」「気滞血瘀」「痰湿阻滞」などのパターンに分類して治療していき […]

VOL.179 冷えを伴うアトピー性皮膚炎

漢方の診断や治療の際、弁証論治という方法を用いますが、その中でも基本となるのが、表裏・寒熱・虚実・陰陽という八綱弁証です。アトピー性皮膚炎の漢方治療において、特に重要になるのが寒熱の鑑別です。ここで、気をつけなくてはならないのが、真寒仮熱というケースです。身体の冷えが重度のために、かえって皮膚などの身体の表面には熱症状がみられるもので、この場合、皮膚が赤いからといって、冷やす漢方薬を使うのではなく、身体の冷えの治療を主としなくてはなりません。 「16才のA子さん。背中や腕を中心に、晦暗色の紅斑、 […]

VOL.59 アトピー性皮膚炎3

前回に引き続き「アトピー性皮膚炎」のお話です。 「30歳の女性、A子さん。数年前にアトピー性皮膚炎と診断され、ステロイド軟膏を塗布。一時的には良くなるが再発し、徐々に悪化している。眼瞼部や頬、口周囲が特にひどく、赤み、乾燥、肥厚、落屑がみられる。月経前にひどくなりやすく、過労やストレスでも悪化しやすい。以前、アトピー性皮膚炎に良いといわれる温清飲という漢方薬と健康食品を服用していたが、改善しない。」との事でした。 温清飲は、「血熱証」のアトピー性皮膚炎に用いる漢方薬ですが、A子さんのタイプは、「 […]