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元気堂の漢方薬通信
  • アレルギー性鼻炎

VOL.68 花粉症~その6~

前回に引き続き、「花粉症」のお話です。

32才のA子さん、「多量の透明な鼻水が止まらず、くしゃみ、目の痒みを伴う。屋外に出ると悪化し、マスクをしていると落ち着く。やや自汗傾向。平素から胃腸が弱く、疲れたり無理をすると下痢をしやすい。疲れると花粉症も悪化する気がする。」といった症状でした。
「脾気虚」タイプの花粉症と判断し、桂枝湯と参苓白朮散を服用していただくことにしました。
服用後、鼻の症状が改善するとともに、胃腸の調子も良好で、顔色も良く、元気そうです。

花粉症のご相談をお受けしていると、ほとんどの方の症状が、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目、目や喉の痒み等で、同じようにみえますが、注意深くお聞きすると、「疲れると悪化する」「ストレスによって悪化する」「朝起きたときがひどい」「夕方が特にひどい」「生理のときに悪化する」「寒いと悪化する」「暑いと悪化する」「食後に悪化しやすい」「お酒を飲むと最悪」等々、個々に特徴があることをみつけることができます。その特徴が、漢方治療の大きな手がかりになるのです。

漢方薬は個々の症状の特徴に合わせて服用しないと効果がありません。「花粉症には、○○湯。」と決めつけず、他の疾患と同様、きちんと漢方的に分類する事が、治療する上で最も重要となります。

VOL.115 にきび6

T君は、16歳の高校生。 「2~3年ほど前から、額、両頬、胸部、背部に淡紅色から無色の小丘疹がみられる。疲れやすく、食後眠くなりやすい。貧血傾向で、時々、目眩、立ちくらみがある。汗をかきやすい。」とのこと。 患部症状や部位、全身症状から、気血両虚に肝気鬱結を兼ねていると考え、加味帰脾湯を服用していただきました。 二週間ほどで効果がみられ、五ヶ月で、ほとんどキレイになりました。貧血傾向も改善し、目眩、立ちくらみもなくなりました。 漢方では、ニキビ・吹き出物を「粉刺」と称し、他の疾患同様、患部の色、 […]

VOL.50 頭痛

漢方では、病気の診断・治療方法に「弁証論治」という方法を用います。頭痛はその中でも特に様々なパターンがみられる疾患の一つです。 まず、頭痛を原因や症状から、 ・気候や環境の影響による「風寒」「風熱」「風湿」「暑湿」「実寒」 ・ストレスによる「肝気鬱結」「肝火上炎」 ・水分代謝が悪いために生じる「痰飲」 ・暴飲暴食などによる「胃熱」「食滞」 ・血液の流れが悪い「オ血」 ・過労や睡眠不足が引き起こす「気虚」「陽虚」「血虚」「陰虚」 ・加齢による「腎虚」 などのパターンに分類していきます。 その際、痛 […]

VOL.56 月経不順

漢方では、月経を一定の規律をもった周期的な子宮からの出血と定義し、月経周期が21日以下のものを経行先期、35日以上のものを経行後期、短縮したり延長したりして不規則なことを経行先後無定期と称して分類しています。 さらに、随伴症状や体質などを考慮し、「血熱」「陰虚火旺」「肝気欝結」「肝火上炎」「気虚」「血虚」「陽虚」「陰虚」「気血両虚」「腎気不固」「血ォ」「実寒」等々に分類し、約六十種類ほどの薬方を使い分けていきます。 33才のAさんは「月経周期が28日から60日くらいで、一定しない。ストレスや冷え […]

VOL.63 くり返す膀胱炎

40才の女性。「下腹部に不快感があり、軽度の排尿痛がある。小便は回数が多いが、量が少ない。小便の色は、淡黄か無色透明。下半身が重だるく、冷えると悪化する。以前から、疲れや冷えで膀胱炎になりやすく、他の薬局で『膀胱炎には猪苓湯だよ。』と奨められ、二週間ほど飲んでみたがあまり良くならない。」との事。 症状としては猪苓湯の使用目標の「血尿」も「小便黄赤」も「喉の渇き」もまるで無い。まして「冷えると悪化する」ので、熱を冷ます猪苓湯は使えない。今の膀胱炎の状態を説明し、この方には、当帰芍薬散(とうきしゃく […]