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元気堂の漢方薬通信
  • 月経不順

VOL.214 無月経

 無月経とは、月経が無い状態をいい、閉経後や妊娠中、授乳中以外で3か月以上月経の来ない状態を続発性無月経、18歳以上になっても初潮の無いものを原発性無月経といいます。漢方では無月経を「経閉」や「閉経」などと称します。(西洋医学における閉経は「絶経」といいます。)

 漢方では、無月経の原因を、ホルモンの低下や流産、過労やストレス、過度のダイエット、食事の不摂生、肥満、他の慢性疾患の影響などと考えており、「肝腎不足」「気血両虚」「陰虚血燥」「気滞血瘀」「痰湿阻滞」などのパターンに分類して治療していきます。

 28才のA子さん「婦人科で処方してもらったホルモン剤を服用しないと月経が来ない。寒がりで手足が冷える。仕事が忙しく過労気味、睡眠不足、ストレスが多い。便秘気味でお腹が張りやすい。基礎体温も不安定。」とのことでした。気血両虚と気滞血瘀を兼ねていると考え、芎帰調血飲第一加減を服用していただき、補陽と益精も兼ねて鹿角膠の入った製剤も併用しました。翌月に少量の月経があり、その後、徐々に月経は順調になってきたので、気血双補、疏肝理気、補腎益精を主とした治療に切り換えると、基礎体温もキレイな二層になってきました。体調も良く、お元気そうです。現在は素敵な妊婦さん。安胎の処方で様子を見ています。

 月経の不調は、婦人科だけで無く、女性の全身の体調不良につながります。 漢方で月経を調え、ノビノビとした体調を取り戻しましょう。

VOL.80 月経不順 ~その2~

漢方では、月経を一定の規律をもった周期的な子宮からの出血と定義し、月経周期が21日以下のものを経行先期、35日以上のものを経行後期、短縮したり延長したりして不規則なことを経行先後無定期と称して分類しています。さらに、随伴症状や体質などを考慮し、「血熱」「陰虚火旺」「肝気鬱結」「肝火上炎」「気虚」「血虚」「陽虚」「陰虚」「気血両虚」「腎気不固」「血お」「実寒」等々に分類し、約六十種類ほどの薬方を使い分けていきます。 19才のAさん。「月経周期が14日から60日くらいで、一定しない。月経量が少ない。 […]

VOL.45 便秘

Kさんは28才の女性。「長年便秘に悩んでいるが、市販の便秘薬を服用すると腹痛がひどく下痢になってしまう。お腹が張る。手足が冷えるが、冷たい飲み物が好き。肩こり。やや眠りが浅い。」との事。 陽虚と血虚を兼ねた便秘と考え、双和湯を服用していただき、「お腹の中を温める漢方薬ですが、下剤は入っていない処方なので、どうしても出ないときだけ、お手持ちの市販の漢方便秘薬を少量だけ使って下さい。」とお話しました。 一週間後、「便秘薬は服まずに便通があります。お腹も痛くありません。」とうれしそう。こちらまで爽快な […]

漢方薬通信VOL.226 ニキビと治病求本

 漢方では、基本的に「○○に効く薬」というものはありません。それは、漢方治療の基本原則に「治病求本」という考え方があるからです。「治病求本」とは疾病の根本原因を追求し、病気の本質を見極めて治療を行うことです。  ニキビを例にとってみると、すべての人のニキビに効く薬は無く、ニキビの部位、大きさ、色、形などの患部の状態はもちろん、悪化条件、好転条件、随伴症状などから、ニキビの発生原因を漢方的に追求し、その本質から、「風熱」「脾胃湿熱」「肝胆湿熱」「実寒」「肝気鬱結」「痰凝」「瘀血」「脾気虚」「陽虚」 […]

VOL.134 首の凝り

25才のAさん。 「首の凝りがひどく、目眩や頭痛を伴うこともある。お仕事上、パソコンなどで目を使うことが多い。症状は夕方に強くなりやすく、疲労や睡眠不足、ストレスなどで悪化しやすい。また、時には朝起きたときに首が強ばっている。疲れやすく、冷え性。時々寝つきが悪い。やや便秘気味。」といった症状でした。 疲労や目の使いすぎによる陰血虧虚を主とし、ストレスによる肝鬱気滞や冷えによる陽気虚衰を兼ねると考え、逍遙散と人参養栄湯を併用することにしました。二週間でかなり回復。憂鬱な表情は消え、元気に来局してく […]