お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
元気堂の漢方薬通信
  • 月経不順

VOL.80 月経不順 ~その2~

漢方では、月経を一定の規律をもった周期的な子宮からの出血と定義し、月経周期が21日以下のものを経行先期、35日以上のものを経行後期、短縮したり延長したりして不規則なことを経行先後無定期と称して分類しています。さらに、随伴症状や体質などを考慮し、「血熱」「陰虚火旺」「肝気鬱結」「肝火上炎」「気虚」「血虚」「陽虚」「陰虚」「気血両虚」「腎気不固」「血お」「実寒」等々に分類し、約六十種類ほどの薬方を使い分けていきます。

19才のAさん。「月経周期が14日から60日くらいで、一定しない。月経量が少ない。月経前には情緒が安定せず、下腹や胸が張って痛む。月経前から月経前半にかけて生理痛がある。また、月経前にはニキビが悪化する。おなかが張りやすく、なんとなく憂鬱で、ため息が多い。嫌なことがあると寝つきが悪い。便通は2日に1回。」との事でした。
「肝気鬱結」と「陰血不足」を兼ねていると判断し、逍遙散と瓊玉膏を服用して頂くことにしました。服用後、6ヶ月ほどで月経周期も安定してきました。ニキビも落ち着いて、ほとんどわからなくなりました。以前はあった起床時の倦怠感もなくなったそうで、とても元気そうです。

女性の場合、月経が身体に及ぼす影響は大きく、安定すると気持ちも身体も元気になってくる方が多いように思います。女性の活躍が目覚ましい現代、貴女に合った漢方薬で快適に乗り切りましょう。

VOL.123 更年期障害5

「53歳の女性、閉経後、ストレスなどにより、起床時に悪心、腹痛、下痢をし、時に頭痛を伴う。疲れやすく、夕刻になると頭が重い。肩こりがひどく、寝つきも悪い。」との事。「肝気犯脾」と「肝気犯胃」を兼ねていると判断して、逍遙散と二陳湯を服用していただくことにしました。  1ヶ月後のご来局時には、症状がほとんど無く、ご本人も「ウソみたい。」とお元気そう。念のためもう少しだけ服用していただいて、様子をみることにしました。  更年期障害は西洋医学では、卵巣機能の低下によるホルモンの分泌不足、家庭環境や社会環 […]

VOL.71 アトピー性皮膚炎~その6~

「24才女性、1才半からアトピー性皮膚炎。5年ほど前から地元のA漢方薬局にて、漢方治療。3年ほど服用したが、改善がみられずむしろ悪化したため、皮膚科に受診し、ステロイド治療。 昨年12月より、当薬局の知人であるB薬局にて漢方治療、やや良いが一進一退なので。」とのことで、B薬局さんからのご紹介で、他県から当薬局にご来店されました。 「手足が冷えやすく寒がり。疲れやすい。皮膚症状は、眼瞼部や顎、首、両腕が特にひどく、痒みはもちろん、赤み、乾燥、肥厚、落屑、血痂がみられる。過労や睡眠不足、ストレス、月 […]

VOL.97 アトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎」は、当薬局でも御相談が多い疾患の一つです。 漢方では、「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等と称しますが、発生頻度は中国などより日本の方が高いようです。 「33歳の男性。幼少期よりアトピー性皮膚炎。皮膚暗褐色~濃紅色で乾燥、痒みが甚だしい。痒みのため夜中に目が覚めることがある。患部は肥厚や落屑、皹裂などがみられる。夕刻や入浴後、疲労、睡眠不足、発汗などで悪化する。夕刻になると頬や手足が火照り喉が乾いてくる。盗汗をかきやすい […]

VOL.179 冷えを伴うアトピー性皮膚炎

漢方の診断や治療の際、弁証論治という方法を用いますが、その中でも基本となるのが、表裏・寒熱・虚実・陰陽という八綱弁証です。アトピー性皮膚炎の漢方治療において、特に重要になるのが寒熱の鑑別です。ここで、気をつけなくてはならないのが、真寒仮熱というケースです。身体の冷えが重度のために、かえって皮膚などの身体の表面には熱症状がみられるもので、この場合、皮膚が赤いからといって、冷やす漢方薬を使うのではなく、身体の冷えの治療を主としなくてはなりません。 「16才のA子さん。背中や腕を中心に、晦暗色の紅斑、 […]