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元気堂の漢方薬通信
  • 月経不順

VOL.94 無排卵性月経

無排卵性月経とは、出血はあるものの、排卵が認められない生理のことをいいます。高温期と低温期の差がなく、月経周期が不安定で不正出血が起こりやすいのが特徴です。
無排卵の状態で放置しておくと、不妊や無月経の原因になるほか、更年期以降の子宮がん発生率も高くなってしまうこともあります。

30才のA子さん、「基礎体温が高温と低温の二相にならず、月経周期が25~40日くらいで一定しなくなったため、病院に行ったら『排卵していない』と言われた。
少し前にストレスが多い状態が続き、イライラしていた。足が冷え、肩こり、眼の疲れなどを伴う。眠りが浅い。 少し貧血気味。」

肝気鬱結に気血両虚を兼ねていると判断し、逍遙散と人参養栄湯を服用していただくことにしました。
服用開始から2ヶ月ほどで、5日程度の高温期が見られるようになり、その後、徐々に高温期が正常になっていき、1年ほどで、うれしい妊娠のお電話をいただきました。

漢方では、無排卵性月経を月経周期の状態や基礎体温、全身の体質などから、「腎精不足証」「肝気鬱結証」「血瘀証」「気血両虚証」「陽虚証」「痰湿証」などのパターンに分類し、それによって治療方針を決定し、それぞれに応じた漢方薬を選んで組み合わせていきます。他の疾患同様、個々の症状や体質をきちんと判断して的確な漢方薬をセレクトすることが最も重要です。

VOL.69 にきび~その2~

ニキビというと、中高生の顔にできるものというイメージがありますが、当薬局では、十代の方よりも二十代、三十代の成人ニキビのご相談の方が多くみられます。漢方においては十代のニキビは、成長期に伴う脾胃の活動過多や女子では月経開始による血熱などが原因になっているのに対し、成人ニキビでは、ストレスや過労、胃腸障害などが関わっている場合が多くみられます。当然、治療法は同じではありません。 Kさんは30才の女性。「十代の頃はあまりニキビに縁がなかった。頬と顎にできやすく、やや赤みが強い。月経前やストレス、過労 […]

VOL.168 アトピー性皮膚炎~その23~

アトピー性皮膚炎の漢方治療において、寒証と熱証の鑑別は、最も重要なことの一つです。皮膚が赤くなっているから熱を持っているとは限りません。素手で雪や氷を握っていると手が赤くなるように、冷えによっても赤みは生じます。 更に、「真寒仮熱」という証候がみられることも少なくありません。 「真寒仮熱」とは、体内の冷え(寒)が強いために、微弱な陽気が外に追いやられ、体表や四肢、頭部顔面などに熱証のような仮の症状がみられることをいいます。 36才の男性Aさん。「小学生のころからアトピー性皮膚炎。ストレスなどをき […]

VOL.214 無月経

 無月経とは、月経が無い状態をいい、閉経後や妊娠中、授乳中以外で3か月以上月経の来ない状態を続発性無月経、18歳以上になっても初潮の無いものを原発性無月経といいます。漢方では無月経を「経閉」や「閉経」などと称します。(西洋医学における閉経は「絶経」といいます。)  漢方では、無月経の原因を、ホルモンの低下や流産、過労やストレス、過度のダイエット、食事の不摂生、肥満、他の慢性疾患の影響などと考えており、「肝腎不足」「気血両虚」「陰虚血燥」「気滞血瘀」「痰湿阻滞」などのパターンに分類して治療していき […]

VOL.137 花粉症11

今年は、花粉の量がやや少ないといわれていますが、すでに症状が出ている方も多いようです。西洋医学の薬を服用すると眠くなったり、喉が渇いて不都合な方、アレルギー体質を改善したい方は、漢方治療にトライしてみましょう。 40才のAさん。「今年は、数日前から透明な鼻水が出だし、鼻塞、くしゃみなどの症状がみられる。温度変化で症状が出やすい。手足が冷え、寒がりで、温かい飲み物が好き。眠くならないように、漢方薬で何とかしたい。」とのお話しでした。陽虚鼻鼽と判断して、甘草乾姜湯を服用していただくことにしました。1 […]