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元気堂の漢方薬通信
  • 不妊

VOL.106 不妊7

漢方では不妊を「不孕」と称し、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後2年以上妊娠しないこと」を「原発性不孕」、「過去に妊娠歴があって避妊せずに2年以上妊娠しないこと」を「継発性不孕」といいます。

「36歳、お仕事が忙しくストレスも多い。結婚して3年ほど経つが、子供ができない。月経周期は14~90日と不安定。基礎体温は高温期と低温期がはっきりせず、二相にならない。月経前になると便秘し、乳房が張って痛い。疲れやすく、月経の前半には膝から下がむくみ、だるくなる。肩こりがあり、疲れると手足がほてる。」とのこと。

肝鬱気滞と痰湿を兼ね、陰血不足もみられることから、当帰芍薬散と香蘇散を併用し、精血を補う瓊玉膏も服用していただきました。
服用開始から3ヶ月。基礎体温が初めて二相になり、月経周期が安定してきました。また、月経前の乳房の張り、だるさやむくみ、肩こりがなくなりました。さらに3ヶ月後、めでたく妊娠。穏やかな表情で、とても嬉しそうです。

漢方では不妊を月経や基礎体温の状態及び個々の体質などから、「腎陽虚証」「腎陰虚証」「気血両虚証」「肝気鬱結証」「痰湿証」「血?証」などに分類し、それぞれに応じた三十ほどの処方を組み合わせて使っていきます。

めまぐるしい社会の変化、生活習慣の変化があり、いつのまにかストレスや疲れをためている方が多くみられます。これが不妊の原因となっているケースも少なくありません。個々の体質、症状に合った漢方薬による不妊治療は、身体を元気にする治療でもあります。
当局では、不妊のご相談は、出産経験のある女性薬剤師が主に対応させていただいております。安心してご相談下さい。

VOL.192 疲労で悪化するアトピー性皮膚炎

西洋医学では、アトピー性皮膚炎は、バリア機能・生理機能が低下した皮膚が、外側からの刺激を受けて発症するとされています。 これを漢方的に解釈すると、人体の抗病能力である正気(気・血・津液・精など)の不足に、外部環境の変化、飲食の不摂生、ストレス、過労などの誘因・増悪因子が加わることにより生じると考えられます。ここで、漢方治療のために大切なのは、外側からの刺激を防ぐことよりも、抗病能力である正気を充実させることです。過労や睡眠不足などで、正気を消耗し、アトピー性皮膚炎が悪化するケースは、多く見られま […]

VOL.155 月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)は日本産科婦人科学会用語解説集では、「月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するもの。」と定義されています。欧米の診断基準では、主な精神症状として、抑鬱、怒りの爆発、イライラ、不安感、判断力の低下、社会的引きこもりなど、身体症状としては、乳房痛、腹部膨満、頭痛、四肢の浮腫などが挙げられています。 東洋医学では、月経前に限らず、月経周期に伴って現れる諸症状を「月経前後諸症」としています。中でも、精神症状が主の場合を「経行情志異常」と […]

VOL.180 ストレスによる蕁麻疹

蕁麻疹というと、一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いようですが、その他、感染、運動や暑さ、寒さ、日光といった刺激などによっても起こります。また、慢性の蕁麻疹の中には、心身のストレスによるものも少なくありません。 38才のA子さん、「1ヶ月程前から、痒みの強い皮疹が出現し、消長を繰り返す。皮疹は月経前やストレス時などに悪化する。ここ数ヶ月多忙で、ストレスが多く、不安感とイライラが続いている。疲れているのに眠りが浅く、夜中に目が覚める。月経不調で、肩こりがひどく、お […]

VOL.153 不妊 ~その13~

漢方では、女性の不妊のことを「不孕(ふよう)」といい、男性の不妊のことは「不育(ふいく)」といいます。一方、西洋医学では、「不育症(ふいくしょう)」とは習慣性流産のことで、漢方では「滑胎(かったい)」といいます。 「33歳、結婚して9年。4才の男の子がいるが、なかなか妊娠しないうえ、3度の流産を経験している。月経周期は28日前後、量は多めで、塊が混じる。月経時の疲れが甚だしい。もともとは心配性だが、月経前は、イライラしやすく、胸が脹り、足がむくみ、立ちくらみがする。足腰が冷える。1度目の流産の時 […]