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元気堂の漢方薬通信
  • ニキビ

VOL.69 にきび~その2~

ニキビというと、中高生の顔にできるものというイメージがありますが、当薬局では、十代の方よりも二十代、三十代の成人ニキビのご相談の方が多くみられます。漢方においては十代のニキビは、成長期に伴う脾胃の活動過多や女子では月経開始による血熱などが原因になっているのに対し、成人ニキビでは、ストレスや過労、胃腸障害などが関わっている場合が多くみられます。当然、治療法は同じではありません。

Kさんは30才の女性。「十代の頃はあまりニキビに縁がなかった。頬と顎にできやすく、やや赤みが強い。月経前やストレス、過労などで悪化する。やや軟便気味。肩こりがあり、手のひらに汗をかきやすい。」との事。ストレスなどが原因で、患部に熱を帯びた「肝欝化火証」に、消化機能の低下による「脾虚湿盛証」を兼ねていると判断し、加味逍遥散と参苓白朮散を服用して頂きました。1ヶ月ほどで、ニキビがきれいになりだし、体調も良いようです。

漢方では、ニキビ・吹き出物を「粉刺」と称し、色、形、好発部位、悪化条件、随伴症状などから、「風熱」、「脾胃湿熱」、「肝胆湿熱」、「実寒」、「肝気鬱結」、「痰凝」、「血オ」、「脾気虚」、「陽虚」、「陰虚」、「気血両虚」等々のパターンに分類し、更に症状、体質を分析して、約八十種類ほどの薬方を使い分けていきます。
症状をよく観察して漢方薬を決定することが大切であり、必ずご本人が来局される必要がある疾患の一つです。

VOL.91 アトピー性皮膚炎~その9~

「アトピー性皮膚炎」は、当薬局でも御相談が多い疾患の一つです。漢方では、「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等と称しますが、発生頻度は日本の方が高いようです。 20歳のA子さん。「肘の裏や膝の裏を中心に、皮膚が乾燥し、痒みが強い。患部は淡紅色~淡褐色、汗をかくと痒みが増す。疲労や睡眠不足で症状が悪化する。月経周期が30~70日で不安定。月経痛有り。月経前になると食欲が増したり、不安になりやすい。以前ストレスで月経が来なくなったことがある。疲れ […]

VOL.97 アトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎」は、当薬局でも御相談が多い疾患の一つです。 漢方では、「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等と称しますが、発生頻度は中国などより日本の方が高いようです。 「33歳の男性。幼少期よりアトピー性皮膚炎。皮膚暗褐色~濃紅色で乾燥、痒みが甚だしい。痒みのため夜中に目が覚めることがある。患部は肥厚や落屑、皹裂などがみられる。夕刻や入浴後、疲労、睡眠不足、発汗などで悪化する。夕刻になると頬や手足が火照り喉が乾いてくる。盗汗をかきやすい […]

VOL.215 夏の養生法

 漢方では、夏は陽気が非常に強い季節とされています。火の臓腑であり、五臓の中では、「陽中の陽」と呼ばれる「心」の養生が大切な時期です。  また、漢方の聖典の一つである『黄帝内経素問』の四気調神大論には、 「夏三月、此れを蕃秀と謂う。天地の気交わり、万物華さき実る。夜に臥し早く起き、日を厭うことなかれ。志をして怒ること無からしめ、華英をして成秀せしめ、気をして泄らすを得さしめ、愛する所をして外に在るが若くせしむ。此れ夏気の応、養長の道なり。これに逆えば則ち心を傷り、秋に痎瘧となり、収に奉ずる者少な […]

VOL.183 妊娠中のニキビ

Aさんは28才、妊娠4ヶ月。「妊娠してから、顎と口の周りにニキビができる。ニキビの色は紅色で、時々痒みを伴う。妊娠してから寝つきが悪い日があり、眠りも浅い。食後眠くなりやすい。やや軟便気味。舌質はやや紅。」といった症状でした。妊娠により肝血虚と脾失健運となり、血虚発熱、脾虚湿盛へと進展し、湿熱を生じ、その結果、ニキビが発生していると考えました。元々、妊娠を安定させる安胎の薬でもある当帰散を服用していただくことにして、スキンケアの指導もさせていただきました。 1ヶ月ほどで、ニキビが減少し、睡眠など […]