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元気堂の漢方薬通信
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漢方薬通信VOL.221 春の養生法

 春は、寒冷な気候から徐々に暖かくなり、「陰陽消長」により、陰が衰え、陽の勢いが増していく季節です。

万物が生長・発育・成長する時期といえます。

五行学説によると、春は「木」に属し、主気は「風」になります。五臓の中では「肝」の養生が大切な時期です。

漢方の聖典の一つである『黄帝内経素問』の四気調神大論には、

「春三月、此れを発陳と謂う。天地俱に生じ、万物以て栄えゆ。夜に臥し早く起き、広く庭を歩み、髪を被き形を緩うし、以て志をして生ぜしむ。生かして殺す勿れ、予えて奪う勿れ。此れ春気の応、養生の道なり。これに逆えば則ち肝を傷り、夏に寒変を為し、長に奉ずる者少なし。」と書かれており、春の養生を怠ると、肝を損傷し、夏になって寒性の病を生じ、夏の時令である盛長の気に適応できなくなるとされています。

1.春は「肝」

 春には肝の働きが活発になり、精神・情志の活動が上昇・発散します。そのため肝の陰血を十分に補っておくことが大切です。肝の不調は、イライラして怒りっぽい、のぼせ、耳鳴り、頭痛、目の充血、目やに、精神の抑鬱感、胸脇部の張り・・・などがみられ、自律神経が乱れやすい時期です。楽観的で穏やかに、愉快な心理状態を保つように意識することが大切です。

2.春の睡眠

 前述の『黄帝内経素問』の四気調神大論では「夜に臥し早く起き、広く庭を歩み、髪を被き形を緩うし、以て志をして生ぜしむ。・・・」とあり、「春眠暁を覚えず」といいますが、朝寝坊は陽気の生長を妨げます。春は他の季節より少し早く起き、ゆったりとした服装で、リラックスして陽気の生長を促進しましょう。

3.春の食べ物

 春に、肝気が上昇しすぎて、めまいやのぼせ等がみられるときは、梅、桃、すもも、ライチ、柚子、りんご、トマトなどの酸味の食材を用います。但し、肝気の上昇が不足気味の人や冷え性、虚弱体質の人は控えましょう。上昇・発散を促す場合は、ネギ、生姜、香菜、ミョウガ、ミツバなどの温性で辛味の食材がおすすめです。血を補い肝を滋養するには、黒豆、黒胡麻、アーモンド、キクラゲ、ほうれん草、うなぎ、マグロ、牛肉、レバーなどの甘味の食材を使うことが多くなります。憂鬱などの気の鬱滞には、ジャスミン茶やカモミール、金柑、柚子、カジキマグロ、ピーマンなどの理気作用のある食材の活用も良いでしょう。

春は、自律神経が乱れやすく、ストレスの発散が大切な季節です。食べ物では、酸味、辛味、甘味のバランスが大切になります。

養生しても、うまくいかない時は漢方薬がおすすめです。

春は芽吹きの季節、漢方の知恵を利用して、元気に過ごしましょう。

VOL.29 冷え性

『冷え性』は身体および手足が温まらない事を特徴とし、漢方では、「畏寒」「四肢厥冷」「下肢冷」「腰腹冷」などに相当します。 一口に『冷え性』と言っても、その感覚は様々で、手足が冷えて寒がりの人、手足は冷えているのに寒がらない人、ストレスがかかると手足が冷える人、手足は冷えているのに冷たいものを欲しがる人、等々。 漢方においても、個々の症状の特徴から、冷えの原因を「腎陽虚」「脾陽虚」「寒邪」「湿邪」「熱邪内鬱」「衝任虚寒」「肝気鬱結」「痰飲内停」等に分類し、約四十種類の処方を使いわけていきます。 三 […]

VOL.145 産後の不調

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VOL.181 不妊と卵巣年齢

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。不孕の漢方相談にみえる方の多くは、不妊クリニックでの治療も行っています。なかには、「卵巣年齢は○才だそうです。」と話される方もいらっしゃいます。卵巣年齢の指標になるのはAMH(抗ミュラーホルモン)といって、卵巣の中に残っている卵子の数の目安となる数値です。卵子の質の指標ではないので、妊娠率と一致するものではありません。 「35歳、結婚して5年の主婦の方。顕微授精を2回行ったが妊娠に至らず、卵巣年齢は45歳と言われた。」すっかり落ち込んで、「私に […]

VOL.111 腰痛2

男性、50歳。 「数日前にぎっくり腰(急性腰痛症)になり、左腰部が引きつるように痛い。痛みは寒冷により悪化し、温めたり、入浴により軽減する。お仕事が忙しく、徹夜が続いたりする。7月にも発症したばかりで、ここ数年、年に1回程度発症する。疲れやすくストレスも多い。暑がりで寒がり。普段から肩こりや耳鳴がみられる。」とのこと。 過労やストレス、冷えが原因となり、『陽虚証』をひきおこしたと考え、桂枝加芍薬湯と腎気丸を併用していただくことにしました。10日後来局し、「数日間服用すると、痛みがなくなった。」と […]