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元気堂の漢方薬通信
  • 関節痛・リウマチ

VOL.141 五十肩 2

52才のSさん。「左肩の関節や肩周囲が重苦しく痛み、腕が挙げられない。痛みは重だるさを伴い、動かすと刺すような痛みがする。ひどいときは、パソコンの操作や運転もしにくいほど激痛。過労や雨などの多湿で悪化し、入浴すると少しだけ楽になる。」との事。「寒湿」と「血瘀」を兼ねていると考え、二朮湯と補陽還五湯を服用して頂くことにしました。Sさんの状態と漢方薬がうまく適合できたようで、一週間で著効がみられました。腕を挙げてみせてくれて、嬉しそうです。

五十肩は、西洋医学では「肩関節周囲炎」といわれ、40~50代に発症しやすく、痛みのために髪をとかしたり、手を挙げたりするような運動を制限される症候群です。漢方の古典では「五十肩」の他に「肩不挙」「肩痹」「老年肩」「凍結肩」などの名称で記載がみられます。漢方治療においては、発病の原因、身体の状態、痛みの状態、活動制限の範囲、随伴症状などから、冷え、湿度などの外部環境による「風寒湿」「寒湿」「湿熱」、外傷や過労などにより血の流れが低下した「瘀血」、加齢や過労により筋骨・関節が弱ることによる「肝腎不足」、他の慢性疾患による消耗や過労、偏食による「気血両虚」などのタイプに分類し、治療方針を決定していきます。

五十肩の漢方治療は患部の熱感、冷感や痛みの悪化条件などが重要な要素になります。比較的、予後が良い疾患ですが、難治性で悩んでいる方も多く、漢方治療のご相談の多い疾患の一つです。

VOL.88 関節リウマチ ~その2~

漢方では筋・筋肉・骨関節などの部位の疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証を痹証(ひしょう)といい、現代医学の関節リウマチ、神経痛、変形性膝関節症、痛風などに当たります。 37才女性、「元来、リウマチ反応も陽性で、関節リウマチの徴候が軽度にあったが、それが出産後、悪化した。 両手の指、両肘、両膝の重だるい痛みがあり、痛みは手を動かすなど活動すると増強する。また、ストレスや冷えなどでも悪化しやすく、入浴や休息で緩解する。 但し起床時はこわばりが強く、手をにぎることが困難である。全身に倦怠感があり […]

VOL.194 ストレスで悪化する喘息

日本呼吸器学会のホームページによると、「喘息は気道に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気」とされています。 症状は「発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなり、夜間や早朝に出やすい。」のが特徴です。ダニ、花粉や食物などのアレルギー、感染症、自律神経の失調、精神的要因、ホルモン異常など、喘息の発症には、さまざまな原因が複雑に絡み合っていると考えられています。 32才のAさん。「以前から、時々、喘息発作を起こすことがあっ […]

VOL.127 不妊~その10~

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。 『中医症状鑑別診断学』によると、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後2年以上妊娠しないこと」または、「過去に妊娠歴があって避妊せずに2年以上妊娠しないこと」とあります。 「35歳、ご自宅でパソコンを使うお仕事をしている方。結婚後3年ほど経つが子供ができない。月経周期は30~33日。月経前になると胸が張って痛い。微量出血3~4日のあとに月経が始まり、量は少なめ。足がつりやすく、爪がもろい。貧血気味で時々立ちくらみがする。唇の色は紫がかってい […]

VOL.176 産後の不調

漢方では、出産後から産褥期までの間に発症する分娩や産褥と関連性のある疾病を「産後病」といいます。漢方の聖典の一つである『金匱要略』でも「婦人産後病脈証并治」として専門的に論述しています。現代の中医婦科学(産婦人科のこと)の文献においても、産後血暈、産後痙証、産後腹痛、産後悪露不絶、産後発熱、産後大便難、産後排尿異常、産後自汗或いは盗汗、産後身痛、缺乳(乳汁不足)、乳汁自出などの記載がみられ、産後病を重要視しています。 39才のAさん、「出産して2ヶ月目。疲れ切っているのに寝つきが悪く、睡眠が浅い […]