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元気堂の漢方薬通信
  • 関節痛・リウマチ

VOL.51 五十肩

五十肩は、西洋医学では「肩関節周囲炎」といわれ、40~50代に発症しやすく、痛みのために髪をとかしたり、帯をしめるなどのような運動を制限される症候群です。
漢方の古典では「五十肩」の他に「肩不挙」「老年肩」「凍結肩」などの名称で記載がみられます。

漢方治療においては、発病の原因、身体の状態、痛みの状態、活動制限の範囲、随伴症状などから、
・冷え、湿度などの外部環境による「寒湿」「湿熱」
・外傷や過労により血の流れが低下した「オ血」
・加齢や過労による「肝腎不足」
・他の慢性疾患による消耗や過労
・偏食による「気血両虚」
などのタイプに分類し、治療方針を決定していきます。

55才のSさん。「肩関節や肩周囲が重苦しく痛み、腕が挙げられない。夜になると痛みが激しくなり、刺すような痛みがして眠れないことがある。疲れやすく、無理をすると痛みが悪化する。肩が冷えているようで、温めると少し楽になる。」との事。

「寒湿」と「オ血」を兼ねていると考え、二朮湯と血府逐オ湯を服用して頂くことにしました。Sさんの状態と漢方薬がうまく適合できたようで、一週間で著効がみられました。腕を挙げてみせてくれて、嬉しそうです。現在は冷えを中心に治療を継続しています。五十肩の漢方治療は患部の熱感、冷感や痛みの悪化条件などが重要な要素になります。

漢方薬通信VOL.226 ニキビと治病求本

 漢方では、基本的に「○○に効く薬」というものはありません。それは、漢方治療の基本原則に「治病求本」という考え方があるからです。「治病求本」とは疾病の根本原因を追求し、病気の本質を見極めて治療を行うことです。  ニキビを例にとってみると、すべての人のニキビに効く薬は無く、ニキビの部位、大きさ、色、形などの患部の状態はもちろん、悪化条件、好転条件、随伴症状などから、ニキビの発生原因を漢方的に追求し、その本質から、「風熱」「脾胃湿熱」「肝胆湿熱」「実寒」「肝気鬱結」「痰凝」「瘀血」「脾気虚」「陽虚」 […]

VOL.167 月経時の頭痛

東洋医学では、月経周期に伴って現れる諸症状を「月経前後諸症」と呼んでいます。中でも、頭痛が主の場合を「経行頭痛」といいます。 「38才のAさん。普段から肩、首、背中が凝り、月経前になると、それが強くなり、頭痛が起こる。月経周期は30日。月経前半に月経痛あり。ストレスがありイライラすることが多い。以前から貧血気味で疲れやすくフラフラすることもある。月経前に足が浮腫む。やや便秘傾向。」とのこと。精血不足がベースにあり、そこにストレスが加わって、肝鬱血虚を引き起こしていると考え、瓊玉膏と逍遙散を服用し […]

VOL.67 漢方治療の原則

漢方治療の原則に「治病求本(病を治するには必ず本を求む)」という言葉があります。これは、病気を治すためには、必ずその本質を明らかにしなければならないという意味です。カゼだから○○湯、下痢だから○○湯、鼻炎には○○湯、生理痛には○○湯…では、効果は期待できません。その症状がどのような原因で、どのような仕組みで起きているかを考察し、病気の本質を探求することが、漢方治療において大変重要です。 頭痛を例にとってみましょう。 まず、その方の自覚症状をお聞きします。その際、痛む部位、どのような痛みか、随伴症 […]

VOL.180 ストレスによる蕁麻疹

蕁麻疹というと、一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いようですが、その他、感染、運動や暑さ、寒さ、日光といった刺激などによっても起こります。また、慢性の蕁麻疹の中には、心身のストレスによるものも少なくありません。 38才のA子さん、「1ヶ月程前から、痒みの強い皮疹が出現し、消長を繰り返す。皮疹は月経前やストレス時などに悪化する。ここ数ヶ月多忙で、ストレスが多く、不安感とイライラが続いている。疲れているのに眠りが浅く、夜中に目が覚める。月経不調で、肩こりがひどく、お […]