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喘息

喘息とは簡単にまとめると次のようなものを言います。

  1. 気管支の息の通りが悪くなり、呼吸が苦しくなって呼吸するたびにヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴をともなう。
  2. この症状が突然に、または突然に近い状態であらわれる。
  3. この症状はしばらくすると自然に、または薬によって消える。
  4. 以上のような発作を年に数回、人によっては頻回にくり返す。

☆漢方では、喘息を「哮喘」といいます。厳密には、「哮証」と「喘証」は別のもので、呼吸が促迫し、喉間に哮鳴があるものを「哮証」、主に呼吸困難のことを「喘証」としていますが、臨床上は、哮証は喘証を伴って発症するので、まとめて「哮喘」と呼ぶことが多いです。

現代医学における喘息の原因

喘息を引き起こす原因は、アレルギー以外にもさまざまなものがあります。アレルギーは喘息と強く関わっているとされていますが、それはあくまでも原因の一つで、喘息の発症にはさまざまな原因が複雑に絡み合って発症していると考えられています。

1.アレルギーダニ、花粉、牛乳、卵など特定の物質に対するアレルギー反応。
2.感染症細菌、ウィルスによる気管支の感染。
3.自律神経失調症交感神経と副交感神経のアンバランスによる。
4.精神身体病精神的要因から引き起こされる。
5.内分泌機能異常副腎皮質、甲状腺、性腺などのホルモン異常による。
6.ベータ受容体遮断説交感神経のベータ受容体が正常に働かないことによる。

喘息の漢方的原因

1.外邪侵襲六淫の邪(風・寒・暑・湿・燥・火)の刺激により、肺の機能が失調します。そのため、水の代謝も滞り、痰飲が形成されます。
2.飲食不節冷たい物、なま物などの過食等により、津液が凝集し、寒飲が生じます。
味の濃いもの、甘いもの、脂っこいものなどの偏食により、津液が灼傷され、熱痰が生じます。
3.情志失調過度の悲憂は、肺気を消耗します。また、過度の怒りは、肝気を上逆させ、そのため肺に影響し粛降作用が低下します。過度の恐惧は、腎気を消耗させ、納気ができず、吸気が不調となります。
4.素体虚弱虚弱体質のため腎気不足になったり、カゼをひきやすくなったりします。
5.病後体弱幼年期の疾患や慢性疾患などにより、正気が衰えたり、病後に正気が回復する前に邪が侵入したりして生じます。

発生のしくみ

喘息発作時には、気管支に次のような異常が起きています。

  1. 気管支を取り巻いている筋肉が痙攣する。…気管支の内側が狭くなる。
  2. 気管支の表面の粘膜がむくむ。…気管支の内側がさらに狭くなる。
  3. 気管支の表面から粘液(痰)がたくさん出る。…気管支の内側に痰がたまり、いっそう気管支の通りが悪くなる。

こうした事態が気管支に起こるため、呼吸がしにくくなり、せまいところを空気が通るためヒューヒュー、ゼーゼーという独特の音がします。そして、多くの場合、痰を外に出そうとして、咳が出ることになります。

漢方的に観た喘息のしくみ

哮喘と関わる臓腑は、第一に肺ですが、脾・腎・肝も関わりが深いです。

1.肺

肺は「気を主り、呼吸を司る。宣発と粛降を主る。水道を通調す。皮毛に合し、五臓の華蓋を為す。」といわれています。肺の宣発・粛降の機能が失調すると呼吸に異常が生じ、水液の代謝も不調となり、痰飲が形成されます。また、体表部の衛気の防衛作用も低下し、抵抗力が低下して、外邪の侵入を容易にしてしまいます。

2.脾

脾は「水湿を運化する。昇清を主る。」といわれています。
脾の機能が失調すると水湿を運化できず、痰飲を生じます。そして、「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」といわれるように、痰飲が肺に停滞し、肺の機能に影響を及ぼします。また、脾虚の為、昇清作用が低下すると、気や津液などを全身に輸布できず、肺にも輸布されないため、脾肺両虚となります。肺陰の不足により虚火を生じ、津液を灼傷しても痰飲を生じることがあります。

3.腎

腎は「水を主る。納気を主る。」といわれています。
腎陽の不足により、気化作用が低下し、水液代謝が失調すると、痰飲を生じます。一方、腎陰の不足により虚火を生じ、津液を灼傷しても痰飲を生じます。また、納気が乱れると、肺の粛降作用に悪影響が及びます。

4.肝

肝は「疏泄を主る。」といわれています。
疏泄とは、体内の気・血・津液(水)をノビノビ流す機能です。疏泄が失調すると、気機が失調し、肺の宣発・粛降や脾の運化などの他臓の機能に影響を生じ、痰飲を形成します。気滞と痰が交結すれば、咽中炙臠などをひきおこし、これも呼吸に影響を及ぼします。

喘息の漢方治療は通常、発作期と緩解期に分けて行い、治療は扶正袪邪を基本とします。特に発作期には?邪を、緩解期には扶正を中心に行います。

1.発作期

(1)冷哮
透明な痰や鼻水をだし、ゼーゼーするタイプです。
寒冷刺激が呼吸機能の障害をもたらして、喘息発作を起こします。
症状:
咳やゼーゼー、胸苦しく横になっていられない、透明~白い痰をだす。
季節の変わり目や夜間~早朝、寒冷刺激によって発作を起こしたり、悪くなったりする。顔色が青い、温かい飲み物を好む。
悪寒発熱、頭痛、身体痛などの感冒の症状を伴うこともある。

代表的な漢方薬:苓甘姜味辛夏仁湯、小青竜湯、射干麻黄湯など。
(2)熱哮
黄色い痰や鼻水をだしてゼーゼーするタイプです。
肺に熱や炎症を生じて、喘息発作を起こします。
症状:
咳やゼーゼー、胸苦しく横になっていられない、黄色い粘っこい痰をだし、時には痰に血が混じる。
温熱刺激によって悪化する。
細菌やウィルス感染に合併しておこる喘息発作にしばしばみられる。
面色紅潮、喉が渇いて冷たいものが飲みたい。
微悪寒発熱、頭痛などの感冒の症状を伴うこともある。

代表的な漢方薬:麻杏甘石湯、五虎湯、五虎二陳湯など。
(3)痰哮
多量の痰でゼロゼロし咳き込んでは痰を吐くタイプです。
身体の水分代謝の失調により痰を生じ、呼吸機能の障害をもたらして喘息発作を起こします。
症状:
多量の痰でゼロゼロし咳き込んでは痰を吐く、胸苦しく横になっていられない、涎が多い、頭重感、身体が重だるい、悪心嘔吐。

代表的な漢方薬:平陳湯、二陳湯、三子養親湯など。

2.緩解期

(1)肺気虚
軽い発作でも息切れし、すぐ苦しそうにするタイプです。
先天的な虚弱や長期的な病気の為に肺の気が消耗し不足すると、呼吸機能が低下し、喘息になります。
症状:
力の無い咳やゼーゼーが慢性的にある。痰は透明~白、呼吸が浅い、息切れ、疲れると発作が起きる。声に力がない、疲れやすい、汗をかきやすい、カゼをひきやすく、こじれやすい。

代表的な漢方薬:補中益気湯、補肺湯、玉屏風散など。
(2)肺陽虚
寒がりで手足が冷え、疲れと寒さで発作を起こすタイプです。
先天的な虚弱や長期的な病気の為に肺の気だけでなく、身体全体の気が不足し、呼吸機能と身体を温める機能が低下した状態です。
症状:
常時ゼロゼロという痰鳴や息切れがあり、呼吸が浅く、稀薄な痰が多い。
疲れと寒冷刺激によって悪化する。胸部を温めると楽になる。
寒がりで手足が冷える。温かい飲み物を好む。

代表的な漢方薬:甘草乾姜湯、人参湯など。
(3)肺陰虚
口や皮膚が乾き、痰の少ない発作を起こすタイプです。
病気が長期化し、肺の津液(潤い)を消耗することによって、起こります。
小児には比較的少なく、老齢者に多いです。
症状:
平素から乾咳をし、痰は無~少量で粘っこい、時には痰に血が混じる。
乾燥及び温熱刺激によって悪化し、また夜間に発作が起きやすい。
声がれ、疲れると咽が渇き冷たいものが飲みたい、手足が火照る、頬骨の所が赤くなる、寝汗をかく、身体が痩せてくる事がある。

代表的な漢方薬:麦門冬湯、滋陰降火湯、滋陰至宝湯、養陰清肺湯など。
(4)脾気虚
胃腸が弱く、痰の多い発作を起こし、長引くタイプです。
食事の不摂生、疲労、ストレス、繰り返す喘息発作などが脾の気を消耗し、脾の飲食物を消化吸収する働きが低下し、その脾から痰が生じて、これが肺を犯し喘息になります。
症状:
発作は痰が多くゼロゼロして長引く、力の無い咳嗽、呼吸が浅い、声に力がない、疲れやすい、汗をかきやすい、暴飲暴食・過労・発汗で悪化する。
食欲がない、味覚が鈍感、大便はゆるい。

代表的な漢方薬:参苓白朮散、六君子湯、香砂六君子湯など。
(5)腎虚
成長発育が遅れ気味で、乳児期よりの喘息が長引いているタイプです。
先天的に腎の精気が不足していたり、病気が長引き腎の働きが衰えると、腎の水分代謝機能が低下し、痰を生じて肺を犯したり、腎の呼吸機能を助ける働きが衰えたりして、喘息になります。
症状:
咳やゼーゼーがあり、息を吸う時が特に苦しい。成長発育が遅れ気味。
虫歯が多い、元気がない、動作が鈍い、足腰が重だるい、不器用、寝汗、カゼをひきやすく、こじれやすい。

代表的な漢方薬:六味丸、知柏地黄丸、八仙長寿丸、八味丸、真武湯など。
(6)肝気鬱結
イライラしやすく、ストレスで発作を起こすタイプです。
過剰なストレス(小児においては、両親の不仲、過剰なしつけ、乳児期のスキンシップや愛情不足、いじめなど)を長期にうけると、肝の気が滞り、全身の気の巡りが悪くなり、情緒や身体に不調を生じます。滞った気は、肺の呼吸機能の障害をもたらし、喘息になります。
症状:
ストレスで喘息発作や嘔吐、下痢等を起こす。
息苦しく、喘ぎ、呼吸しづらい。のどに何かつかえているような感じがある。
わがままで、思い通りにならないとイライラして、泣き叫ぶ。
集中力、落ち着きがない。内気、爪かみ、チック症。
よくお腹や頭が張って痛くなり、部位が移動する。

代表的な漢方薬:柴朴湯、神秘湯、逍遙散など。

以上のように、漢方では、症状や体質から、喘息のパターンを分類し、治療方針を決めていきます。

「喘息だから、○○湯。」と決めつけず、きちんと漢方的に分類する事が、治療の早道となります。また、防寒措置や飲食の摂生、十分な休養と睡眠、ストレス対策なども大切です。

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