お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
病名別漢方治療
  • アレルギー性鼻炎

アレルギー性 鼻炎

鼻に侵入してきた特定の物質(抗原)を自分以外の物質(異物)と判断すると、それを無害化しようとする反応(抗原抗体反応)がおこります。その結果、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出てくる病気をアレルギー性鼻炎といいます。その中で、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、アレルギー症状を起こす病気を花粉症といいます。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

アレルギー性鼻炎は、漢方では「鼻鼽(びきゅう)」といい、先天不足(体質の虚弱)、臓腑虚損、感受外邪などにより、鼻流清涕(透明な鼻水)、噴嚏(くしゃみ)、鼻塞、流泪(涙目)、目痒、咽痒、鼻痒等を主症状とするものを指します。別名「鼽」「鼽鼻」「鼽悌」「鼽水」等とも称します。ちなみに鼻流濁涕のものは「鼻淵」といいます。

鼻と五臓との関係

鼻は五臓の中では、特に肺、脾、腎と関係しています。

1.肺

肺は五臓の中で、最も鼻と関係が密接です。

漢方の重要な古典である《素問・陰陽応象大論》に

「肺は鼻を主る。……竅に在りては鼻となる。」

とあり、鼻は肺の外竅であることを示しています。鼻は気体出入の門戸であり、下は肺に通じ、肺の呼吸を助けています。また、こちらも重要な古典である《霊枢・脈度篇》には

「肺気は鼻に通じ、肺和すれば則ち鼻能く臭香を知る。」

と書かれています。

これは、鼻の嗅覚が、正常に働くのは、肺気の通調に依存していることを示しています。肺は気を主り、宣発・粛降を司ります。ですから、肺の機能が正常ならば、精気、衛気を清竅に上注し、鼻竅は濡養、護衛、通利され、正常に働きます。肺の気が不足した肺気虚では、腠理粗鬆、衛外不固により外部からの刺激(花粉、ほこり、温度や湿度の変化等々…)に反応し易くなり、鼻鼽をはじめ、種々の鼻病を引き起こしやすくなります。また、肺の潤いが不足した肺陰虚では、鼻竅が濡潤を失い、鼻内粘膜が干燥枯萎し嗅覚が低下します。

2.脾

鼻は面部中央に位置し、鼻の中央には、鼻准(鼻柱)が位置しています。漢方で用いる経絡ではこの部位は脾に属します。また、脾は運化を主り、気血生化の源であり、肺気の充実は、脾気の充盈に支えられています。また、鼻は清気の通路であり、清竅の通利は、脾胃の昇清降濁に助けられています。

前述の《素問・玉機真蔵論》に

「脾は孤蔵たりて、中央の土以て四傍に潅ぐと言う。其の大過なると不及なると、其の病皆にいかん。岐伯曰く、大過は則ち人をして四支挙がらざら令む、其の不及は則ち人をして九竅通ぜざら令む。」

とあり、脾の機能が低下すると、気血の生化が不足し、精微が上輸されず、鼻竅が濡養されないと鼻病を発生します。

3.腎

腎は精を蔵し、肺陰、腎陰は相互に滋養し合っており、鼻竅は肺腎の滋養により生理活動を保持しています。肺は気を主り、気の根本は腎に在ります。鼻は気体出入の門戸であり、肺が呼吸を司り、腎が納気を主ることにより、鼻の気体出入の生理機能が成り立っています。このような関係のため腎の虚衰から、鼻病を引き起こすことがあります。

《素問・宣明五気論》に

「五気の病む所。心は噫をなす。肺は咳をなす。肝は語をなす。脾は呑をなす。腎は欠をなし、嚏をなす。」

とあり、腎気虚から肺気虚に至り、外界からの刺激を受け易くなり、鼻病を生じたり、腎陰不足から虚火上炎して鼻病となることを示しています。

漢方的なアレルギー性鼻炎の原因と発生のしくみ

アレルギー性鼻炎の発生の基本的なメカニズムは、肺気・肺陽の不足や鼻竅の濡養不足に外部からの刺激(花粉、ほこり、温度や湿度の変化等々…)が加わった状態です。

ここに、ストレスや胃腸虚弱、飲食の不節制などによる水分代謝の低下などが関わっています。

  1. 外部からの刺激(花粉、ほこり、温度や湿度の変化等々…)により肺の宣発粛降を失調させ、鼻鼽を発生します。
  2. 体質の虚弱による先天不足(気虚・陽虚・血虚・陰虚)のため虚熱を生じ、鼻竅を上犯して鼻鼽を生じます。
  3. 肺気(肺陽)不足により肺の宣発・粛降の失調を生じるとともに、衛外不固による外邪の感受容易、また固摂低下などから鼻鼽を引き起こします。
  4. 脾気(脾陽)不足により気血の生化不足を生じ、清陽不昇となり鼻竅失養を引き起こし、外邪を感受しやすくなり、鼻鼽を生じます。
  5. 肺陰や胃陰、腎陰の不足により、滋潤・粛降の機能が低下し、鼻竅が濡養されず鼻鼽を生じます。
  6. 精神刺激により肝の疏泄機能が失調し、気機が鬱滞して肺気の宣発・粛降機能に影響して鼻鼽を発生します。
  7. 飲食不節や精神抑鬱などにより生痰し、肺に上犯することにより肺失宣降となり鼻鼽を起こします。
  8. 腎陽の不足により気化が低下し、水飲が内停したり、また腎陽虚のため肺の陽気を補えずに鼻鼽となります。
  9. 病の長期化や誤治により、瘀血や気血両虚を併発していることもあります。
鼻鼽の発生のしくみの図

「アレルギー性鼻炎」や「花粉症」には、日本では小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が有名で、服用したことがある方も多いと思います。しかし、本来漢方治療は個々の症状・体質によって異なり、様々な処方を用います。小青竜湯は「風寒束表・水飲内停」というパターンで「鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の痒み」などの症状の他に「悪寒発熱、汗が出ない、咳嗽、呼吸困難、稀薄な痰が多い、口渇はない。或いは身体が重だるかったり、浮腫んだりすることもある。」という時に用います。小青竜湯が奏効するパターンは「アレルギー性鼻炎」や「花粉症」全体の一割にも満たないのではないかと思います。それ以外の方は、他の処方の適応となります。

「アレルギー性鼻炎」を治療する上で、他の疾患同様、病名にとらわれずに、漢方的に分類することが、最も重要となります。当薬局では、花粉症を大きく二十三のパターンに分類し、約五十種類の処方を使い分けています。

西洋医学の薬をのむと眠くなったり、喉が渇いたりして不都合な方、抗アレルギー剤を長く服用したくない方、アレルギー体質を改善したい方、妊娠や授乳中の方、漢方薬を服用してみたけど効果がみられない方、身体にやさしく治療したい方…。
お気軽にご相談下さい。

関節痛・ リウマチ

骨や関節、筋肉などが侵される病気を総称して「リウマチ性疾患」といいます。このうち、関節の炎症が続き、やがては機能障害を起こしてしまう病気が「関節リウマチ」です。 症状は? 「関節リウマチ」の大きな特徴は「関節の腫れ」です。「関節リウマチ」はじっとしていても痛い程の腫れが特徴で、その痛みは「かみつかれたような痛さ」といわれるほどです。手首や手足の指の関節にあらわれることが多く、左右両側の関節に生じます。「関節リウマチ」とよく似た病気に「変型性関節症」がありますが、「変型性関節症」は、老化や外傷をき […]

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、当薬局で、最もご相談の多い疾患です。中国よりも日本の方が発生頻度が高いようです。そのためか、中医皮膚科の書籍では「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等として記載されていますが、あまり詳細ではないようです。中国の古典に於いても「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」等、アトピー性皮膚炎と思われる記載がありますが、本疾患とは同定困難です。 日本人にアトピー性皮膚炎が多いのは、体質や生活様式によるものだと考えられます。当薬局では、その部分に重点を置き、中医皮膚病学をベ […]

子宮内膜症

子宮の内側を覆っている膜のことを子宮内膜組織といい、月経周期により増殖と剥離を繰り返しています。 子宮内膜症とは、何らかの原因で、本来あるべき子宮腔以外の場所(ダグラス窩、卵巣、腹膜に好発)に子宮内膜組織に似た組織(子宮内膜様組織)が発生する疾患です。子宮内膜様組織も通常の月経のように、剥離、出血を繰り返すため、炎症や癒着を引きおこします。主症状としては、疼痛(激しい月経痛、慢性骨盤痛、性交痛、排便痛)と不妊がみられます。 好発部位では、卵巣でのチョコレート嚢胞、卵管の癒着、子宮筋層内での子宮腺 […]

更年期障害の漢方治療

更年期障害、漢方では経断前後諸症などと称し、加齢に伴って腎精が減少し、その結果、肝、心、脾などが影響を受けて発生する陰陽失調とされています。腎精は五臓六腑を機能させる原動力であり、腎精の不足による臓腑の衰えにより、気、血、津液、精の生成も減少し、身体の恒常のために消費されると衝任に蓄えるほど余裕がなくなるため、閉経に至るとされています。また、気、血、津液、精の不足は更に五臓六腑の機能を失調させ、各臓腑間の関係も変調をきたします。しかしながら、加齢による腎精の減少は必然的に生じるが、全ての人が本症 […]