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元気堂の漢方薬通信
  • 不眠症

VOL.158 不眠症

漢方では不眠症を“不寐”“失眠”“不得眠”“不得臥”“目不瞑”などとも称し、日常的に正常な睡眠が得られないという症状のことをいいます。

不眠には、症状の軽重があり、軽度の場合は、「入眠困難」「睡眠中に覚醒しやすい」「一旦目を覚ますと再度眠ることができない」「眠ったり目を覚ましたりを繰り返す」などの症状がみられます。また、重篤な場合は、「一晩中一睡もできない」こともあります。

Aさんは五十代の男性。「五、六年前に、仕事のストレスから、寝つきが悪くなり、夜中に何回も目が覚める。疲れやすく、物事に意欲がわかない。血圧がやや高め。首筋がこり、ときどき、耳鳴や頭痛がすることもある。暑がりで、手足は冷えない。顔色は黒っぽく、舌は紫暗色で、黄膩苔。」との症状。痰熱内擾と気滞血瘀から心神擾乱を生じていると考え、温胆湯と血府逐瘀湯を、服用していただくことにしました。心神を落ち着かせるため、牛黄清心元も併用しました。

1ヶ月ほどで、寝つきが改善し、3ヶ月ほどで、5~6時間は、目が覚めずに眠れるようになりました。顔色も良くなり、お元気そうです。

漢方では不眠症の発生の仕組みは、大きく分けて2つに限定されます。「心神擾乱」による実証と「心神失養」による虚証です。心神擾乱には、「心火熾盛」「肝火上炎」「痰熱内擾」「肝陽上亢」「心腎不交」などがあり、心神失養には、「虚煩不眠」「心血虚」「心陰虚」「心脾両虚」「心胆気虚」などが見られます。長期にわたると「瘀血」を併発することも少なくありません。

重度の不眠の場合、漢方薬では難しいこともありますが、軽症の場合や不眠になって日が浅い場合などは、お身体にあった漢方薬を選ぶことで、スッキリ眠れることが多いです。

睡眠は、人生の三分の一を占めると言われています。漢方を上手に使って、快適な睡眠を手に入れましょう。

VOL.192 疲労で悪化するアトピー性皮膚炎

西洋医学では、アトピー性皮膚炎は、バリア機能・生理機能が低下した皮膚が、外側からの刺激を受けて発症するとされています。 これを漢方的に解釈すると、人体の抗病能力である正気(気・血・津液・精など)の不足に、外部環境の変化、飲食の不摂生、ストレス、過労などの誘因・増悪因子が加わることにより生じると考えられます。ここで、漢方治療のために大切なのは、外側からの刺激を防ぐことよりも、抗病能力である正気を充実させることです。過労や睡眠不足などで、正気を消耗し、アトピー性皮膚炎が悪化するケースは、多く見られま […]

VOL.83 不妊 ~その3~

漢方理論において、妊娠とは、子宮等だけではなく、肝・心・脾・肺・腎の五臓や衝脈・任脈などの共同作業によるものであり、中でも最も重要な臓腑は腎です。腎には成長発育、生殖の源となる基本物質が蓄えられていて、これを腎精と呼んでいます。腎精が不足すると生殖機能の低下、不妊、流産しやすい、月経不調、閉経が早まる、ホルモン分泌の異常、老化の早期化などが起こりやすくなると考えられています。そのため、漢方の不妊治療において、腎精を充実させることは必須です。 「35歳の女性。結婚して6年になるが、子供ができない。 […]

VOL.108 更年期障害3

更年期障害は、漢方では経断前後諸症などと称し、閉経前後に腎精(ホルモンと考えるとわかりやすいです。)が急速に減少することにより、精神活動の要である「心」、自律神経と関わりの深い「肝」、決断力や快適な睡眠を生み出す「胆」などに影響を及ぼすことによって起こる身体のバランスの失調と考えています。腎精の消耗は閉経だけでなく、過労や不摂生などでもおこりますので、年齢に関係なく更年期のような症状がおこることもあります。 「50才の女性、月経周期が不安定になりだしてから、耳鳴、偏頭痛、焦燥感がみられるようにな […]

VOL.177 長引く咳 ~その2~

漢方では咳嗽は肺の宣発・粛降機能が失調し、肺気が上逆することによって発症すると考えています。急性のものは、気温などの環境の急激な変化や煙やホコリなどの身体への侵入を中心に考察し、一方、慢性のものは、五臓六腑などの不調が肺に影響を及ぼしていると考えます。 43歳のA子さん、「1ヶ月くらい咳と痰が止まらない。痰の量は多くない。感冒に罹りやすく、そのたびに、同じような症状が長引く。明け方や運動後、冷たい飲食物の摂取などで悪化しやすい。寒がりで手足が冷えやすい。温かい飲み物を好む。」といった症状でした。 […]