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元気堂の漢方薬通信
  • アトピー性皮膚炎

VOL.107 アトピー性皮膚炎13

Aくんは6ヶ月の男の子。
「顔全体、特に?と額に淡紅色の紅斑、乾燥、鱗屑がみられ、まぶたの周辺は掻くとジュクジュクすることもある。耳切れが生じている。膝の裏にも紅斑がみられる。暑がりで汗をかくと痒みが増す。大便は2~3日に1回。
病院では、ステロイドの塗り薬と保湿薬を処方されているが、あまり良くならない。」との事でした。

「脾気虚証」タイプのアトピー性皮膚炎と判断し、黄耆建中湯を服用してもらいました。最初の2週間でかなり改善が見られ、便通も1日1回になってきました。その後、来局のたびに改善し、現在は、ツルツルのお肌になりました。

乳幼児期のアトピー性皮膚炎はこのような「脾虚」タイプが多く見られます。食べ物の影響も多く、離乳食を始める時期なども考慮が必要です。また、便秘気味や下痢気味のお子さんもよく見られます。漢方では、消化機能を調えることにより、皮膚症状を改善させます。
一方、中高生~成人になると、ストレスによって悪化する「肝気鬱結」タイプや睡眠不足、過労などにより悪化する「血虚」や「陰虚火旺」タイプが多いように思われます。

漢方ではアトピー性皮膚炎を、「風熱証」「風湿証」「湿熱証」「風湿熱証」「燥熱証」「血熱証」「脾気虚証」「脾虚生湿証」「気血両虚証」「血虚風燥証」「陰虚証」「肝気鬱結証」「血?証」などのタイプに分類し、約八十種類ほどの処方を使い分けていきます。
皮膚症状や個々の体質をきちんと判断して的確な漢方薬をセレクトすることが大変重要です。また、アトピー性皮膚炎の発生頻度は、中国よりも日本の方が高いようです。

日本人にアトピー性皮膚炎が多いのは、体質や生活様式によるものだと考えられます。
当薬局では、その部分に重点を置き、中医皮膚病学をベースに日本人の体質に合わせて、独自の漢方治療を行っています。是非、一度ご相談下さい。

VOL.38 肝斑(シミ)

シミは「肝斑」ともいわれ、「皮膚に左右対称形に発生する茶褐色ないし濃褐色の平面的斑紋で、痒みなどの自覚症状のないもの」を指します。 現代医学ではシミの原因として、 1.副腎皮質の機能低下 2.ストレス・肉体疲労 3.ホルモン分泌異常 4.胃腸や肝臓の障害 5.妊娠 6.日光照射 などをあげています。 一方、漢方では肝斑は、身体の内面から生じているものと考え、肝・脾・肺・腎との関わりが深いとしています。 ・胃腸や肺が弱いため皮膚の栄養が不十分な「脾肺気虚証」 ・ストレスにより気や血の流れが低下した […]

VOL.191 排卵痛の漢方治療

不妊の漢方相談では、月経の状態や月経周期に伴う体調についてお聞きしています。その中には、排卵痛を訴える方も少なくありません。排卵痛とは、排卵日やその前後の数日間に感じる痛みのことをいいます。卵巣のあたりが痛むという方が多いですが、痛みの程度や頻度は人それぞれ。疲労やストレスが影響することもあります。また、頭痛や、吐き気、浮腫などを伴うこともあります。 「37歳、結婚して3年になる妊娠ご希望の看護師さん。それまで、排卵痛を感じることはなかったのに、お仕事のストレスがあり、過労と睡眠不足が続いてから […]

VOL.129 アトピー性皮膚炎~その16~

「25才のA君、以前からアトピー性皮膚炎だったが、漢方治療により改善。しばらく落ち着いていたが、不摂生や睡眠不足などで再発、来局時は、皮膚が紅く腫れて、まぶたや額から黄色い汁がジクジク出ている。場所によっては、黄色いかさぶたがみられる。体幹部、肘裏、膝裏などにも紅斑が生じている。汗をかくと痒みが増す。普段は食欲正常だが、皮膚の痒みなどのストレスのせいか、少し食欲がない。大便は2日に1行。時々下痢することもある。」といった症状でした。 胃腸の弱りによる消化能力の低下である「脾胃気虚証」が根本的な原 […]

VOL.181 不妊と卵巣年齢

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。不孕の漢方相談にみえる方の多くは、不妊クリニックでの治療も行っています。なかには、「卵巣年齢は○才だそうです。」と話される方もいらっしゃいます。卵巣年齢の指標になるのはAMH(抗ミュラーホルモン)といって、卵巣の中に残っている卵子の数の目安となる数値です。卵子の質の指標ではないので、妊娠率と一致するものではありません。 「35歳、結婚して5年の主婦の方。顕微授精を2回行ったが妊娠に至らず、卵巣年齢は45歳と言われた。」すっかり落ち込んで、「私に […]