お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
元気堂の漢方薬通信
  • 膀胱炎

VOL.34 膀胱炎

梅雨入りして、数日後のある日、20代半ばの女性が来店されました。
「すみません、猪苓湯下さい。」これは膀胱炎かなと思いながら、いくつか症状をお聞きすると、「以前から膀胱炎になりやすく、他の薬局で『膀胱炎には猪苓湯だよ。』と奨められ二週間ほど飲んでみたがあまり良くならない。」との事。

症状としては「下腹部に不快感があり、軽度の排尿痛がある。小便は回数が多いが、量が少ない。小便の色は、淡黄か無色透明。下半身が重だるく、冷えると悪化する。」猪苓湯の使用目標の「血尿」も「小便黄赤」も「喉の渇き」もまるで無い。まして「冷えると悪化する」ので、熱を冷ます猪苓湯は、使えない。今の膀胱炎の状態を説明し、納得して頂いた上で、この方には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を服用して頂きました。

婦人薬として有名な漢方薬ですが、このような膀胱炎には、著効を示します。この方も三日ほどで症状が無くなりました。服用していると身体が温まるので、今でも膀胱炎の予防と冷えの薬として、服用中です。

漢方では、膀胱炎・尿道炎のような排尿痛・排尿困難を主症状とするものを淋証(りんしょう)といいます。西洋医学でいう淋病を指すものではありません。漢方では淋証をその症状から、弁証論治というシステムを用いて、「寒湿」「湿熱」「気滞」「気虚」「気血両虚」「腎陽虚」「陰虚」「陰虚火旺」「心陰陽両虚」などに分類し、治療方針を決定します。そしてそれに則って漢方薬が調合されます。「膀胱炎」という病名だけで、漢方薬を決定することはありません。

VOL.106 不妊7

漢方では不妊を「不孕」と称し、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後2年以上妊娠しないこと」を「原発性不孕」、「過去に妊娠歴があって避妊せずに2年以上妊娠しないこと」を「継発性不孕」といいます。 「36歳、お仕事が忙しくストレスも多い。結婚して3年ほど経つが、子供ができない。月経周期は14~90日と不安定。基礎体温は高温期と低温期がはっきりせず、二相にならない。月経前になると便秘し、乳房が張って痛い。疲れやすく、月経の前半には膝から下がむくみ、だるくなる。肩こりがあり、疲れると手足がほてる。」 […]

VOL.152 産後の不調 ~その2~

28才のAさん、「産後3ヶ月くらいから、目眩、悪心、動悸、後頭部の重痛が起こる。疲労倦怠感が強いのに寝つきが悪く、睡眠が浅い。諸症状は、疲労や目の使いすぎ、ストレスなどで悪化しやすい。食欲が無く、肩こり、腰痛などもみられる。」といった症状でした。出産と授乳により気血を消耗し、心血と脾気が不足したことによって心脾両虚を生じたと考え、帰脾湯を服用していただくことにしました。精血を補い体力を回復させるため、瓊玉膏も併用しました。2週間ほどで、目眩、悪心、動悸、後頭痛が減少し、寝つきも良くなってきました […]

VOL.37 不妊

『中医症状鑑別診断学』によると、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後3年以上妊娠しないこと」または、「過去に妊娠歴があって避妊せずに3年以上妊娠しないこと」を不妊(漢方では不孕(ふよう)といいます。)としています。前者を「原発性不孕」後者を「継発性不孕」といいます。 「26歳の主婦の方、結婚後3年ほど経つが子供ができない。月経周期は35日くらい。月経時に下腹部や乳房が張って痛い。経血に塊があることがある。イライラや不安感も強く、周囲に子供のことを聞かれるのが苦痛である。」とのこと。肝気鬱結証 […]

VOL.212 冬の養生法

漢方の聖典の一つである『黄帝内経素問』の四気調神大論には、 「冬三月、此れを閉蔵と謂(い)う。水凍り、地裂ける。陽を擾(みだ)すことなかれ。」と書かれており、冬は、万物の機能が閉蔵し、寒さが強いため、人体の陽気の損傷に気をつける必要があることを説いています。 1.寒さ対策 『黄帝内経素問』の厥論には、「陽気は足の五指の表より起こり、陰脈なる者は、足下に集まりて足心に聚(あつ)まる。」と記されています。足には重要な三つの陽経の終点の経穴と三つの陰経の起点の経穴があります。漢方では、「寒従脚起」とい […]