お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
病名別漢方治療
  • 生理痛

生理痛

生理痛は、漢方では、「痛経」あるいは「経行腹痛」と呼ばれ、「月経期やその前後に、下腹部や腰部に耐え難い痛みが周期的に出現すること」をいいます。

一般的には、月経1~2日目、あるいは月経前1~2日に多発し、その後、徐々に軽減していきますが、個人差があり、月経終了まで痛みが続いたり、月経終了後から生じたりする場合もあります。

生理痛の漢方的な原因と発生のしくみ

生理痛の発生原因には、ストレスなどによる精神刺激、日常生活や食事の不摂生、暑さ、寒さ、湿度などの外部環境の極端な変化などがあり、それらと体質や月経期・月経前後の生理環境などが関連して発症します。

「痛みの発生のしくみ」「痛みの性質や特徴」「不通則痛」「不栄則痛」については、頭痛の漢方治療を参照して下さい。

1.気滞血瘀

ストレスによる精神刺激、情緒の変動により、肝の疏泄機能が失調し、気滞から血瘀を生じます。血海の気機が失調し、経血が順調に運行されないと、「不通則痛」となり、生理痛を発症します。

2.寒凝胞宮

生理の時に、雨に濡れたり、水泳などで水に入ったり、冷たいものを食べすぎたりすると寒湿の邪が停滞します。また、陽虚体質のものが陰寒内盛すると虚寒証を形成します。いずれの場合も寒邪の「凝滞」の性質により、気血の運行が停滞し、「不通則痛」となり、生理痛を発症します。

3.湿熱下注

飲食の不摂生や飲酒過多などで湿熱が内停したり、生理時や産後に湿熱の邪が侵襲すると、それが衝任に流注し、気血の運行が停滞し、「不通則痛」となり、生理痛を引き起こします。

4.気血虚弱

胃腸虚弱や食事の不摂生により、気血の生成が低下したり、過労や慢性疾患で、気血を著しく消耗したりすると、衝任の気血の不足を生じます。生理の後には、血海は空虚になり、さらに気血の不足は顕著となるため、衝任・胞脈が滋養されず、「不栄則痛」となり、生理痛を引き起こします。

5.肝腎虚損

虚弱体質や過労、房労などにより、肝腎が虚損すると、精血が虚衰し、衝任・胞脈を滋養することができません。生理時は、さらに精血を消耗するため、「不栄則痛」となり、生理痛を引き起こします。

生理痛の漢方治療のポイント

生理痛は、前述のような様々なしくみで、発症します。
他の疾患にもいえることですが、生理痛の漢方治療において、きちんと効果を上げるためには、「生理痛には、○○湯。」ではなく、本来の漢方の使い方をする事が大切です。痛みの状態、時期(生理前、生理前半、生理後半など)、悪化条件、好転条件などを中心に、月経の周期などや全身の体質などから、病証のパターンに分類し、治療方針を定め、更に適した処方を決定していく事が必須となります。

つまり、生理痛の漢方治療は、痛みを改善するだけでなく、身体を健康にする治療といえます。

病証のパターンは、血の流れが悪いことによる『血瘀証』、辛い物やお酒の摂りすぎによる『実熱証』『湿熱証』、反対に冷たい物の摂りすぎや身体を冷やしたことによる『実寒証』、過労などが原因になっている『気虚証』、血液の不足がまねく『血虚証』、ストレスが痛みを引き起こす『肝気鬱結証』等々、多種にわたります。

生理痛を根本から治したい方、鎮痛剤を服用したくない方、冷えが強い方、漢方薬を服用してみたけど効果がみられない方、ストレスや疲労が強い方、身体にやさしく治療したい方・・・。
お気軽にご相談下さい。

更年期障害の漢方治療

西洋医学的概念 1. 更年期障害とは 日本産婦人科学会の産婦人科用語解説集(改訂第4版)では、「本邦では,閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」という。」「更年期症状の中で日常生活に支障をきたす病態を更年期障害と定義する。更年期症状、更年期障害の主たる原因は卵巣機能の低下であり、これに加齢に伴う身体的変化、精神・心理的な要因、社会文化的な環境因子などが複合的に影響することにより症状が発現すると考えられている。」と記載されています。 更に「更年期に現れる多種多様な症状の中で器 […]

アレルギー性 鼻炎

鼻に侵入してきた特定の物質(抗原)を自分以外の物質(異物)と判断すると、それを無害化しようとする反応(抗原抗体反応)がおこります。その結果、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出てくる病気をアレルギー性鼻炎といいます。その中で、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、アレルギー症状を起こす病気を花粉症といいます。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。 アレルギー性鼻炎は、漢方では「鼻鼽(びきゅう)」といい、先天不足(体質の虚弱)、臓腑虚損、感受外邪などにより、鼻流清涕(透明な鼻水)、噴嚏 […]

子宮筋腫

子宮筋腫の分類 子宮は外側から漿膜、子宮筋層、子宮内膜という3層構造になっており、筋腫が発生する部位により、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分類されます。 1.漿膜下筋腫 筋腫が子宮漿膜の下に発生し、子宮筋腫全体の約20%を占めます。一部は子宮本体と離れて、細い茎でつながる有茎漿膜下筋腫もみられます。無症状のことが多いですが、筋腫が発育すると、周辺臓器を圧迫します。また、有茎のものは、茎捻転を起こすと急性腹痛を発症します。卵巣腫瘍との鑑別も重要となります。 2.筋層内筋腫(壁内筋腫) 筋腫が […]

膀胱炎

膀胱炎とは、「膀胱」が炎症を起こす病気です。その原因は、大腸や直腸などに潜んでいる腸内細菌などが尿道から感染することによるものが多いですが、その他にも、薬剤の影響、放射線治療の副作用など、多岐にわたります。また、過労などにより免疫力が落ちると、膀胱の中の細菌の量が増え、膀胱炎になりやすくなります。 女性は男性よりも尿道の出口から膀胱までの距離が短く、細菌が膀胱にたどり着きやすいため、膀胱炎を起こしやすくなります。また、閉経後の女性は腟にいる常在菌が減っているため、膀胱炎を繰り返しやすい傾向にあり […]