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元気堂の漢方薬通信

VOL.54 日本人に合った漢方薬

世の中は、漢方ブームなのか、最近、旅行のお土産や個人輸入などで、漢方薬や中国の健康食品などを購入され、それの使い方がわからないなどのお問い合わせが、以前より増えているようです。また、個人輸入の健康食品による副作用などの問題も多く見られています。

漢方には「因地制宜」といった考え方があり、地域が異なると、気候条件や生活習慣も異なり、また人の体質、発生しやすい疾病の種類や特徴なども異なるとされています。つまり、中国大陸における中医学は大変素晴らしいと思うのですが、それを風土・体質が違う日本人にそのまま当てはめる事はできないのです。また、土や水の違いも漢方薬に大きく影響します。

本来「漢方」とは、「中国の医療技術」といった意味ですが、一口に「漢方」といっても同じではありません。細かい流派まで考察すると相当な数になりますが、大きく分類すると、古代に日本に伝わった後、独自に発展した日本漢方(和漢)と中国の現状に近い中医学に分けられます。和漢は日本の環境に応じて発展してきたという長所を持ち、中医学は理論的で医学大系がしっかりしているという長所があります。当薬局では、和漢、中医学の長所を取り入れ、日本人の体質にあった身体にやさしい漢方が治療への早道と考えています。

VOL.180 ストレスによる蕁麻疹

蕁麻疹というと、一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いようですが、その他、感染、運動や暑さ、寒さ、日光といった刺激などによっても起こります。また、慢性の蕁麻疹の中には、心身のストレスによるものも少なくありません。 38才のA子さん、「1ヶ月程前から、痒みの強い皮疹が出現し、消長を繰り返す。皮疹は月経前やストレス時などに悪化する。ここ数ヶ月多忙で、ストレスが多く、不安感とイライラが続いている。疲れているのに眠りが浅く、夜中に目が覚める。月経不調で、肩こりがひどく、お […]

VOL.97 アトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎」は、当薬局でも御相談が多い疾患の一つです。 漢方では、「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等と称しますが、発生頻度は中国などより日本の方が高いようです。 「33歳の男性。幼少期よりアトピー性皮膚炎。皮膚暗褐色~濃紅色で乾燥、痒みが甚だしい。痒みのため夜中に目が覚めることがある。患部は肥厚や落屑、皹裂などがみられる。夕刻や入浴後、疲労、睡眠不足、発汗などで悪化する。夕刻になると頬や手足が火照り喉が乾いてくる。盗汗をかきやすい […]

漢方薬通信VOL.229 アトピー性皮膚炎と経皮感作

 近年のアトピー性皮膚炎の研究においては、「皮膚のバリア破壊」と「経皮感作」が重要なワードになっています。アトピー性皮膚炎は、環境要因や遺伝的な体質などから、皮膚のバリア機能が低下することにより発症し、アレルゲンや細菌などの異物が入りやすくなるため経皮感作が進み、さらにアレルギー体質が増強するとされています。  これを漢方的に考察すると、アトピー性皮膚炎の発症の根本は、人体の防御作用を担う衛気をはじめとする正気(気・血・津液・精・陰・陽)の不足と考えることができます。つまり、発病の基礎となる正気 […]

VOL.38 肝斑(シミ)

シミは「肝斑」ともいわれ、「皮膚に左右対称形に発生する茶褐色ないし濃褐色の平面的斑紋で、痒みなどの自覚症状のないもの」を指します。 現代医学ではシミの原因として、 1.副腎皮質の機能低下 2.ストレス・肉体疲労 3.ホルモン分泌異常 4.胃腸や肝臓の障害 5.妊娠 6.日光照射 などをあげています。 一方、漢方では肝斑は、身体の内面から生じているものと考え、肝・脾・肺・腎との関わりが深いとしています。 ・胃腸や肺が弱いため皮膚の栄養が不十分な「脾肺気虚証」 ・ストレスにより気や血の流れが低下した […]