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元気堂の漢方薬通信
  • アトピー性皮膚炎

VOL.104 アトピー性皮膚炎12

「36才のA子さん。幼少期は、乾燥肌程度だったが、一年ほど前から、顔(特に目の周囲、頰)や首を中心に、紅斑、鱗屑がみられ、乾燥し痒みが甚だしい。アトピー性皮膚炎と診断され、断続的にステロイド軟膏にて治療している。入浴後、疲労、睡眠不足、飲酒後などで悪化しやすく、起床時は比較的軽く、夕方にひどくなりやすい。便秘はなく普段からやや軟便気味。」との事でした。
患部症状や体質などから、「陰虚火旺」と「脾気虚」タイプと判断し、知柏地黄丸と参苓白朮散を服用していただくことにして、スキンケアの指導もさせていただきました。
発症後1年程度だったこともあり、半年ほどで、ステロイド軟膏も不用になり、すっかり落ち着きました。

現代医療において、アトピー性皮膚炎に対する治療方法は、日々進歩してきているものの、未だ決定的な治療法が確立されていないのが現状です。
また、漢方においても、中国の古典に於いて「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」等、アトピー性皮膚炎と思われる記載がありますが、中国よりも日本の方が発生頻度が高いようです。そのためか、中医皮膚科の書籍では、「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等として記載されていますが、あまり詳細ではありません。
つまり、漢方においても「こうしたら、アトピー性皮膚炎は治る」といったマニュアルのようなものは無く、他の疾患以上に漢方的な悪化要因や患者さん一人一人の症状に合わせた臨機応変で、細やかな対応が必要となります。

日本人にアトピー性皮膚炎が多いのは、体質や生活様式によるものだと考えられます。
当薬局では、その部分に重点を置き、中医皮膚病学をベースに日本人の体質に合わせて、独自の漢方治療を行っています。是非、一度ご相談下さい。

VOL.122 逆流性食道炎

「40歳男性、過労やストレスなどにより、胸部や背部、みぞおちの痛み、胸焼けなどが起こる。普段からゲップ、喉の違和感、声がれなどがある。病院で、胃カメラを受け、『逆流性食道炎』と診断されている。食欲正常、大便は1日2回、時々軟便。」との事。「肝気犯胃」による「胃気上逆」と判断して、柴胡疏肝散と半夏厚朴湯を服用していただくことにしました。  2週間ほどで、痛みが緩解し、3ヶ月ほどで、症状が無くなりました。  その後は、ストレスの多いお仕事の方なので、予防的に時々、服用していただいていますが、今ではと […]

VOL.187 頭が良くなる漢方薬?

店頭で、ときどき、「先生、うちの子、勉強しなくて困るのよ。頭が良くなる漢方薬ってない?」と冗談まじりにおっしゃる方がいます。もちろん、勉強しないで成績が上がる漢方薬はありませんが、記憶力や集中力を向上させる漢方薬はあります。漢方では、「腎は精を蔵し、精は髄を生ず。」といいます。腎に蓄えられている腎精から、髄が生成され、それが、骨髄、脊髄、脳髄となり、骨や脳を健康に保っていると考えています。過労や睡眠不足、老化などで、腎精を消耗すると、足腰の怠さ、腰痛、関節痛、疲労倦怠感、骨や歯の弱りなどに加えて […]

VOL.127 不妊~その10~

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。 『中医症状鑑別診断学』によると、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後2年以上妊娠しないこと」または、「過去に妊娠歴があって避妊せずに2年以上妊娠しないこと」とあります。 「35歳、ご自宅でパソコンを使うお仕事をしている方。結婚後3年ほど経つが子供ができない。月経周期は30~33日。月経前になると胸が張って痛い。微量出血3~4日のあとに月経が始まり、量は少なめ。足がつりやすく、爪がもろい。貧血気味で時々立ちくらみがする。唇の色は紫がかってい […]

VOL.170 アトピー性皮膚炎 ~その24~

アトピー性皮膚炎は、当薬局で最もご相談が多い疾患です。漢方的にみるとその発症の根幹は、気・血・津液・精などの正気が不足することにより、皮膚バリアが低下したために、暑さ、寒さ、乾燥、湿気などの環境の変化やハウスダスト、食物などのアレルゲンに反応しやすくなることと考えられます。 この場合、根本原因である正気の不足を補うなどの治療を「本治」、アレルゲンなどにより誘発・増悪した症状を抑える治療を「標治」といいます。 「20才のA君、身体全体に、紅斑、丘疹、乾燥、落屑、皹裂などがみられ、赤みが強い。特に胸 […]