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元気堂の漢方薬通信

VOL.47 夏バテ

夏の暑さや湿気は身体を重だるくし、意欲を失わせますね。滋養強壮のドリンクなどでも、身体はシャキッとしないものです。

Aさんは48才の男性。普段は元気な方なのですが、お疲れのご様子。「全身の倦怠感があり、普段より汗をかきやすい。のどが渇く。食欲が無い。疲れると動悸、息切れを感じる。」との事。

「気陰両虚」と判断し、「生脈散」を服用して頂きました。「気持ちの悪い汗をかかなくなり、動悸、息切れもなく、身体も軽く感じる。暑い間は漢方のお世話になるよ。」と報告してくれました。

Bさんは25才のOL。会社の冷房が強めな様で「身体が重だるく、頭重感もある。胃がムカムカして食べたくない。冷房の中にいるので汗はかかない。のどはあまり渇かない。ここ数日少し下利気味。」と憂鬱そう。

「寒湿困脾」と判断し、「不換金正気散」を用いました。一週間ほどして、スッキリした笑顔をみせてくれました。

いつものことですが、「夏バテ」とはいえ、漢方では症状や経過などから原因を判別し、「暑熱」「湿困脾胃」「脾虚湿困」「寒湿困脾」「気陰両虚」「気血両虚」等々に分類し、約四十種類ほどの薬方を使い分けていきます。

症状をよく観察して漢方薬を決定することが大切なのは、他の疾患と変わりありません。貴方も自分に合った漢方薬で夏を快適に楽しく過ごしましょう。

VOL.180 ストレスによる蕁麻疹

蕁麻疹というと、一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いようですが、その他、感染、運動や暑さ、寒さ、日光といった刺激などによっても起こります。また、慢性の蕁麻疹の中には、心身のストレスによるものも少なくありません。 38才のA子さん、「1ヶ月程前から、痒みの強い皮疹が出現し、消長を繰り返す。皮疹は月経前やストレス時などに悪化する。ここ数ヶ月多忙で、ストレスが多く、不安感とイライラが続いている。疲れているのに眠りが浅く、夜中に目が覚める。月経不調で、肩こりがひどく、お […]

VOL.66 花粉症~その5~

花粉症(アレルギー性鼻炎)は漢方では、「鼻きゅう」といい、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目、目や喉の痒み等を共通の主症状としますが、まず、それ以外に付随する症状から、病態の分類を行います。漢方薬は個々の症状、体質に合わせて服用しないと効果がありません。「花粉症には、○○湯。」と決めつけず、他の疾患と同様、きちんと漢方的に分類する事が、治療する上で最も重要となります。 外部からの刺激が主な原因である「風寒」「中風」「風温」「風湿」、ストレスが関与する「肝気鬱結」「肝鬱化火」、身体の水分や血液の流れが […]

VOL.185 冷えと花粉症

今年も花粉症と聞いただけで、鼻がムズムズしてくるイヤな季節がやってきました。西洋医学の薬をのむと眠くなったり、喉が渇いて不都合な方、アレルギー体質を改善したい方は、漢方治療にトライしてみましょう。花粉症(アレルギー性鼻炎)は漢方では、「鼻鼽」といいます。他の疾患同様、「花粉症」という病名にとらわれずに、症状や体質から、きちんと漢方的に分類する事が、治療する上で最も重要となります。当薬局では、花粉症を大きく二十三のパターンに分類し、約五十種類の処方を使い分けています。その中で比較的多くみられるパタ […]

VOL.192 疲労で悪化するアトピー性皮膚炎

西洋医学では、アトピー性皮膚炎は、バリア機能・生理機能が低下した皮膚が、外側からの刺激を受けて発症するとされています。 これを漢方的に解釈すると、人体の抗病能力である正気(気・血・津液・精など)の不足に、外部環境の変化、飲食の不摂生、ストレス、過労などの誘因・増悪因子が加わることにより生じると考えられます。ここで、漢方治療のために大切なのは、外側からの刺激を防ぐことよりも、抗病能力である正気を充実させることです。過労や睡眠不足などで、正気を消耗し、アトピー性皮膚炎が悪化するケースは、多く見られま […]