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元気堂の漢方薬通信

VOL.29 冷え性

『冷え性』は身体および手足が温まらない事を特徴とし、漢方では、「畏寒」「四肢厥冷」「下肢冷」「腰腹冷」などに相当します。

一口に『冷え性』と言っても、その感覚は様々で、手足が冷えて寒がりの人、手足は冷えているのに寒がらない人、ストレスがかかると手足が冷える人、手足は冷えているのに冷たいものを欲しがる人、等々。

漢方においても、個々の症状の特徴から、冷えの原因を「腎陽虚」「脾陽虚」「寒邪」「湿邪」「熱邪内鬱」「衝任虚寒」「肝気鬱結」「痰飲内停」等に分類し、約四十種類の処方を使いわけていきます。

三十一歳の女性の方の場合、「手足が温まらず寒がり、疲れやすく、食も細い。冷たいものを食べたりするとすぐ下痢をする。冷えのため頻尿になる。冬はホカロンがはなせない。」といった症状でした。

この方は、「脾陽虚」と判断し、胃腸や内臓を温めて内部から冷えを治す附子理中湯(ぶしりちゅうとう)を飲んでいただきました。身体が温まり、食欲も増し、下痢の回数も減ってきました。顔色も良くなり、行動まで積極的になったようです。

VOL.159 不妊~その14~

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。 最近は、“二人目不妊”でご相談にみえる方が増えているようです。 「38歳、結婚して10年。6才の男の子がいるが、なかなか“二人目”に恵まれない。月経周期は26~28日。月経痛が月経前半に辛い。経血は暗紅色で塊が混じる。いつもは心配性だが、月経前はイライラしやすく、胸が脹り、腹痛がある。頭痛持ちで、排卵期と月経前に悪化しやすい。寒がりで手足が冷えやすい。身体がだるく、浮腫みや、めまいが起こりやすい。」とのこと。月経周期のほとんどの時期に何らかの […]

VOL.116 脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の原因として、西洋医学では、皮脂分泌の異常に真菌が関わったもの、皮脂中の過酸化脂質による刺激、ビタミン欠乏、アルコール、ストレス、糖尿病、肝疾患などが挙げられていますが、原因が多岐にわたり、ハッキリしていません。そのため、漢方相談にみえる患者さんも多くみられます。 Aさんは、40代の女性。「1年ほど前から、顔に淡紅色の赤み、軽微な痒みと鱗屑がみられる。顴部、頬部、顎などに多い。疲れや月経前、飲酒などにより悪化しやすい。肩こり、腰痛などもあり、時々、月経不順となる。ストレスも多い。便秘 […]

VOL.61 生理痛 ~その2~

32歳の女性、 「生理の初日と二日目に、下腹部が冷えて絞られるような強い痛みがある。痛みは、温めると楽になり、冷えると悪化する。寒がりではないが、手足が冷える。月経周期は35日くらい。以前、他の漢方薬局で血府逐お湯を奨められて服用してみたが無効だった。」 との事。 血府逐お湯が出番となる「気滞血お証」にしては、経前乳脹や刺痛或いは拍動痛などがみられません。「気滞血お証」ではなく「実寒証」と判断し、安中散と四物湯を一緒に服用していただくことにしました。 あれほど辛かった生理痛が軽くなり、「ウソみた […]

VOL.107 アトピー性皮膚炎13

Aくんは6ヶ月の男の子。 「顔全体、特に?と額に淡紅色の紅斑、乾燥、鱗屑がみられ、まぶたの周辺は掻くとジュクジュクすることもある。耳切れが生じている。膝の裏にも紅斑がみられる。暑がりで汗をかくと痒みが増す。大便は2~3日に1回。 病院では、ステロイドの塗り薬と保湿薬を処方されているが、あまり良くならない。」との事でした。 「脾気虚証」タイプのアトピー性皮膚炎と判断し、黄耆建中湯を服用してもらいました。最初の2週間でかなり改善が見られ、便通も1日1回になってきました。その後、来局のたびに改善し、現 […]