お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
元気堂の漢方薬通信
  • アトピー性皮膚炎

VOL.133 アトピー性皮膚炎  ~その17~

漢方では、「標」と「本」という考え方があります。「標」とは、外に現れている症状を指し、「本」とは、疾病の本質を指します。「急なればその標を治す」、「緩なればその本を治す」といい、症状が重いときは、それに対処し、落ち着いてきたら、根本治療をすることを説いています。さらに、「病気を治すには必ずその本質を治さなくてはならない。」という意味の「治病求本」という、原則を掲げています。
 43才の会社員の男性。「仕事での過労が続いた所へ、カゼをひき体調をこわした後、落ち着いていたアトピー性皮膚炎が再発した。痒みが強く、紅斑、鱗屑、痂皮が上半身を中心にみられる。過労や睡眠不足、ストレス、入眠時、入浴後などで悪化しやすく、入浴中は痒くならない。」といった状態でした。過労による体力の低下を「本」、皮膚に現れている症状を「標」と考え、体力を回復する八珍湯を基本にして、熱や炎症を抑える黄連解毒湯などを時々併用しました。3ヶ月ほどでほぼ症状は落ち着き、以前の肌に戻ることができました。現在は、体質改善を目的に服用中です。
 アトピー性皮膚炎は、外部環境、ストレス、疲労、食事、ホルモンバランスや月経など、様々なことに影響されやすいため、なかなか手強い疾患です。したがって、漢方でも、しっかりと症状、体質を把握し、綿密な作戦を立て、漢方的な治療方針を決定することが大切です。他の疾患も同様ですが、漢方では、アトピー性皮膚炎の治療方針は一人一人異なります。きちんと判別していくことが、治療の早道です。

VOL.142 動悸

漢方では、「胸に動悸を感じ、不安を自覚する病症」を「心悸」といいます。外部からの驚恐・悩怒などのストレス時に発病するものを「驚悸」、外部刺激が無く、少しの疲労などでも発作をおこすものを「怔忡」として区別しています。 「37才のA子さん、数年前から、様々なストレスにより、動悸がするようになった。発作時には、悪心や目眩、耳鳴などを伴うことが多い。普段から不安感があり、寝付きが悪く、眠りも浅い。食欲が無く、疲れやすい。頭冒感、肩こりがあり、時々、熱感を生じる。」とのお話しでした。顔色も悪く、心身ともに […]

VOL.183 妊娠中のニキビ

Aさんは28才、妊娠4ヶ月。「妊娠してから、顎と口の周りにニキビができる。ニキビの色は紅色で、時々痒みを伴う。妊娠してから寝つきが悪い日があり、眠りも浅い。食後眠くなりやすい。やや軟便気味。舌質はやや紅。」といった症状でした。妊娠により肝血虚と脾失健運となり、血虚発熱、脾虚湿盛へと進展し、湿熱を生じ、その結果、ニキビが発生していると考えました。元々、妊娠を安定させる安胎の薬でもある当帰散を服用していただくことにして、スキンケアの指導もさせていただきました。 1ヶ月ほどで、ニキビが減少し、睡眠など […]

VOL.147 膝の痛み

膝は、関節の自由度が大きいにも拘わらず、体重の負荷が掛かりやすいため、損傷しやすい部位の一つです。痛みとともに、可動制限や腫れ、水が溜まるなどの症状を伴うことも多くみられます。 「76歳のA子さん、数年前から膝のやや内側が痛む。膝の裏の引きつりを伴うことが多い。夕方になると足の裏が浮腫んだような感覚になる。痛みは、冷えや疲労で悪化しやすい。やや疲れやすく、時に腰痛もあり。食欲正常で温かいものを好む。血糖値が少し高い。」とのこと。  腎陽虚水泛証に陰陽両虚証を兼ねていると考え、牛車腎気丸と桂枝加芍 […]

VOL.172 冷えが強いために起こる便秘

Aさんは、22才。知人の薬局さんからのご紹介。 「中学生の頃から少しずつ便秘になり始め、昨年秋から特にひどくなり、時には7日に1回くらいしか排便がない。今まで、麻子仁丸や桂枝加芍薬大黄湯などを服用したことがあるが、腹痛や下痢を発症する。四肢や腹部などが冷えやすく、便秘も冬季に悪化する。ストレスや生理前もひどくなりやすい。お腹が張ることが多い。風邪を引きやすい。」とのこと。陽気の不足と脾虚肝乗を兼ねた便秘と考え、建理湯を服用していただくことにしました。20日ほどして、来局された時には「毎日、便通が […]