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元気堂の漢方薬通信

VOL.117 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、主に大腸粘膜に潰瘍やびらんができる原因不明の非特異性炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されています。免疫異常から、関節や皮膚、眼などにも合併症がみられることもあります。漢方治療においても難しい疾患ではありますが、今回のように著効を示すこともあります。

Aさんは、20代の女性。「1日に3~4回、左下腹部が痛み、血便が出る。消化の悪いものを食べたり、ストレスにより悪化しやすい。偏頭痛があり、時々、側頭部が痛むことがある。月経不順で、月経前にイライラが強く、月経痛も激しい。皮膚にあざができやすい。2年ほど前に、過労とストレスから発症し、潰瘍性大腸炎と診断された。」とのこと。

症状や部位、体質から、気滞血瘀証と考え、柴胡疎肝湯と折衝飲を服用していただきました。
1ヶ月ほどの服用で、腹痛、血便が治まり、月経痛も激減したそうです。病院の薬も1種類だけに減り、完治を目指して、漢方治療を継続中です。

他の疾患同様、潰瘍性大腸炎の漢方治療においても、主訴、悪化条件、好転条件、随伴症状などや患者さんの体質を考慮して、「脾虚肝乗証」「肝気犯脾証」「気滞血瘀証」「湿熱証」「寒湿証」「脾腎陽虚証」「心脾両虚証」等々のパターンに分類することにより治療方針を定め、更に熟考して、処方を決定します。きちんと漢方的に鑑別することが治療の早道となります。

VOL.139 不妊 ~その11~

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。 『中医症状鑑別診断学』によると、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後2年以上妊娠しないこと」または、「過去に妊娠歴があって避妊せずに2年以上妊娠しないこと」とあります。 「33歳、パソコンを多く使うお仕事をしている方。結婚後3年ほど経つが子供ができない。月経周期は29~34日。月経前になると、臍傍が痛み、胸が張り、足がむくみ、イライラしやすい。手足が冷えるのは、寒い時と、緊張した時。いつもは温かいものを好むのに、時々冷たいものを少量飲みた […]

VOL.49 下痢

秋から冬にかけては、食べ物がおいしくなる季節。でも胃腸が弱く、すぐお腹をこわす方は、楽しみも半減です。お腹をしっかりさせて、秋の味覚を満喫しましょう。 漢方では、感染性の下痢を痢疾(りしつ)、その他の一般的な下痢を泄瀉(せっしゃ)として区別しています。泄瀉は、その原因から、 ・冷たいものの摂りすぎや冷えが原因の寒湿泄瀉 ・お酒や辛いものの摂りすぎによる湿熱泄瀉 ・暴飲暴食からの傷食泄瀉 ・胃腸の機能低下に伴う脾虚泄瀉や水飲内停 ・ストレスによって起こる肝鬱泄瀉 ・病が長引くことによって生じるオ阻 […]

VOL.190 無月経症の漢方治療

18才以上になっても初潮がなかったり、或いは月経が3ヶ月以上中断しているものを「経閉(無月経症)」といいます。無月経は、大きく「生理的無月経」と「病的無月経」に分類することができます。生理的無月経とは、初潮が来る前や閉経後、妊娠中、産後の授乳期などの、病的ではなく治療を必要としない無月経を指します。一方、病的無月経とは、本来月経があるはずの時期において、異常な月経停止が起こっている状態を指します。 「30才のAさん。半年ほど前から、月経が来ない。以前より月経周期がバラバラで、20日から4ヶ月くら […]

VOL.203 アトピー性皮膚炎と「証」の併存

東洋医学では、病の症状や過程の分析から、その病状に至った原因やシステムを漢方的に解析することにより、いわゆる「証」を決定し、それを治療の根拠として漢方薬を決定します。 「証」とは、その時点における病気の原因、位置、性質、勢い、人体の抵抗力との力関係を包括しているといえます。このことは、アトピー性皮膚炎に限らず、あらゆる疾患の漢方治療において大変重要です。また、病を構成している「証」は、一つとは限らず、複数のものが混在するケースも少なくありません。 「20才のA君。患部は、ほぼ全身だが、特に腕、足 […]